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KR KT88 余生の送り方 [真空管の備忘録]

自転車関連の日記ばかりだがちゃんとオーディオ、ホームシアターも楽しんでいる。
新しい音楽との出会いもなく、4K,アトモスを見送り5.1ch環境に留まったことで余裕が生まれ他のことが出来るようになっただけ。

映像は良いが音がチープなストリーミングとDVDが主流に戻ったレンタルソフトでは現在の5.1chで何の不満も無い。
無指向性サブウーハーも完全にシステムに溶け込んでいる。

この状態を維持管理していくには継続して使うことが大事でローテーションを組んで毎日何かしら再生している。

ホームシアター再生時片チャンネルからノイズが乗るようになり5.1chバランス調整でも音圧が下がってきた。
原因は中高域に使っているTRK-3488 A.k.premium
初めは増幅管(12AX7)の劣化かと思ったが他の球に換えても変わらない。
KR KT88が原因か。
Golden Dragon KT88に換装し問題解決(^^;

現在KR KT88は入手困難で残念ながらFL,C,FRオールKRトーンの再生は出来なくなった。
血眼になってKR KT88を探す気にもなれず、戦争が終わりまた入荷するまで待つ。

μTracer3+も使わないと操作方法を忘れてしまうので定期的に測定しているが、劣化したKR KT88はどういったカーブを描くのか。
KR1a.JPG
KR2a.JPG
KR KT88は2017.10に購入している。
O'Audiさんから頂いたμTracer3+で測定したのが2019.12
新品購入から2年経ったデータと6年後の今回のデータが比較できる。
2019.12
KR KT88a.JPG
KR KT88b.JPG

2023.05
KR1b.JPG
KR2b.JPG

経年劣化が上手く表示されていると思う。

試しにSV-S1616D(多極管仕様)を使いバイアス電流測定器で測定してみた。
実際に音出しするとノイズは無く普通に再生できる(^^:
0516a.jpg
SV-S1616Dのバイアス電流値は58mAに対しTRK-3488 A.k.premiumは70mAを超える。
殆どの5極管を切り替えスイッチなしに換装できるSV-S1616Dは専用アンプに比べバイアス電流値は低い。
これがノイズ発生の差になっているのか?

SV-S1616D(多極管仕様)は左右独立のアッテネーター搭載なのでマッチングしない球でもバランス調整ができる。
JBL S119は無指向性なので多少バランス崩しても聴感ではまず分からない(笑)
0516b.jpg
廃棄と思っていたKR KT88にまだ生き残る道があった\(^o^)/

老いてもKRトーンは健在で現役の音色を聴かせてくれる。
【JBL S119】 SV-Pre1616D+SV-S1616D(KR KT88)として第二の人生?を送ることになる。

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KR845 終わった? [真空管の備忘録]

以前から気になっていたが代理店のKR845が在庫なしのままで入荷しそうもない(-_-;
0211.jpg
規格外でそのままでは使えず耐久性にも問題ある球をこれ以上扱うのはリスクがある?
実際仲間を探してもKR845を使っているのは自分くらいしかいないし(^^;

そうなるとKR845用に作ったアンプをどうするか。

普通の845を使うとしても発光と熱の問題がある(-_-;
こんな面倒くさいシステムをあと何年続けていけるかも不明。



対応策としてセンターチャンネル用SV-S1628DのKR845を初号機の予備として残しSV-S1628Dには他の球を使うことにした。

????
0211b.jpg
懲りない奴だ(^^;

これが球道楽というものよ(笑)

その後.....



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KR845 4セット目(-_-; [真空管の備忘録]

ハッキリ言ってこの球は一般の人にはお勧め出来ない(-_-;
2014年から保証期間内での交換1セット分も含めると5ペア消耗している

いい加減にしてほしいがそれでも諦められずモチベーションは下がっていない(^^;
KR845はA7低域用アンプ、センター用アンプの要で人質を取られている状態なのだ(笑)

今まではArtという拘りから我慢していた感じもあったが、実際にSV-S1628D改を製作しその優位性を再確認した。

オリジナルのフィラメント電流が3.25Aに対しKR845の1Aの違いは発熱量の差として体感できる(^^;
SV-S1628D製作時はPSVANE 211を使ってバーンインしていたが、とにかく熱い!
0815b.jpg
発光量を見れば一目瞭然
0829.jpg
光量の問題もあるが、こんな熱くなるもの2台 4本が発光していたら絶対無理(-_-;

元々SV-S1628Dを製作したのもKR845シングル程度の発熱なら2台でも十分可能と思っていたからだ。
KR845はオリジナルの規格ではないが業務用の845を一般家庭で使うのはやはり無理がある。
KR845がフィラメント電流を1Aに落とした理由も理解できる。
もうちょっと耐久性があればいいのだが、消耗品として割り切る(-_-;

「これが贅沢というものよ」と粋がろう(笑)

センター用KR845シングル 弐号機のスペア球が出来たと思えばいい(^^;

昔出ていたFull Music 845は更に低い0.6A仕様があったが現在3.2Aになっている。
1A仕様の845が他からも出てくれればもっと使いやすい845アンプが普及すると思うんだが。

1014b.jpg
シアターではKR845シングル2台とKR KT88シングルでフロント、センターを駆動している発熱量は問題ないレベルになっている。


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劣化した真空管の状態をμTracer3+を使って検証 [真空管の備忘録]

壊れたMC275 SCEを修理に出すため梱包する箱を探していたら何と!
初めて壊れた時に返却された真空管が出てきた(^^;

当時の事は忘れてしまったがKT88 4本と12AX7 1本、電解コンデンサーと抵抗数本が交換されている。

外観はそんなに劣化しているようには見えないが....
0721a.jpg

MCaKT88_1.JPG
MCbKT88_1.JPG
MCcKT88_1.JPG
MCdKT88_1.JPG
KT88の1本は測定不可。残りも他のKT88と比べると劣化しているのが分かる。
オリジナルのマッキントッシュとMADE IN U.S.Aのロゴ
0721b.jpg
捨てるのが惜しくて保管したのだが今となっては....
オブジェとしてほしい人いる~?(笑)

12AX7 こちらはMade in China
0721c.jpg
かなり片極がハイゲイン(^^;
MCx12AX7.JPG
プレート電圧(Va)を連続的に変化させた時のIa
MCx12AX7_1.JPG
コントロールグリッド電圧(Vg)を連続的に変化させた時のIa
MCx12AX7_2.JPG
測定不可

ヒータ電圧(Vh)を連続的に変化させた時のIa
MCx12AX7_3.JPG
測定不可

12AZ7は当時のまま使っているのでこの12AX7がトラブルの元凶だったのかもしれない。

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新 TRV-EQ3SE/A.k premium 12AX7の選別 JJ ECC83MG-TUNG-SOL ECC803S [真空管の備忘録]

前段にJJ ECC83MG 後段にTUNG-SOL ECC803Sに換えたところでようやく「C22のPhono+UA-7045+HS-3+V15TypeⅢ+VN35MRB+純銀線(金メッキシェルチップ)」とは違った魅力ある再生音が出てきた!

NAGAOKA MP-500の端正で落ち着いた音調の中にしっとり感が加わる。
1129.jpg
JJ ECC83MGは低域にキャラがあり前段に持ってきたことで量感に粘りが加わり後段のECC803Sが明瞭度とスピード感を補完している?

他人が聴いたら分からないレベルかも知れないが(笑)
この表現はMullard-BRIMMARでは出せなかったもの。

MMだけでなくMCカートリッジでも同様の音調が加わる。

TUNG-SOL ECC803S、JJ ECC83MGは4本購入した中から更に選別したペアであるのも影響しているのかもしれない。

これで「前段にハイゲインの増幅管を使用し後段はゲインよりも調音を優先した球を選別した方が良いという仮説」は脆くも崩れた?

前段 JJ ECC83MG-後段 PM 12AX7HG
1129b.jpg
後段 TUNG-SOL ECC803SからPM 12AX7HGに変更。
ECC803Sでも十分だが更にスピード感が得られた感じ。

だが....

ちょっとキツイか?
音がストレートに出すぎて品が無くなった(^^;
TUNG-SOL ECC803Sに戻すとやっぱりこっちのが良い!

今回の12AX7選別は現行管でどこまでビンテージ管に迫れるかチャレンジしてみた。
10年前はまだNOS管も多くビンテージ管でも現行管+α程度で購入できたが現在は...(-_-;
このブログ自体がビンテージ管の高騰を助長し自分で自分の首を絞めている感じにもなっている(^^;

温故知新

「ビンテージ管を知らずして現行管の評価なんて出来ない!」

μTracer3+のおかげでビンテージ管と似た測定カーブの球を探し、音の傾向を予想しながら選別できる。
取り合えず新 TRV-EQ3SE/A.k premium 12AX7の選別は前段 JJ ECC83MG Gold Pin 後段 TUNG-SOL ECC803S Gold Pinの組み合わせで完結とする。

他の現行管もこれに近い組み合わせがあると思うが当初の目標以上の結果が得られたので一休み。
ビンテージ管の呪縛から解放された新しいTRV-EQ3SE/A.k premiumの音色をしばらく楽しみたい。
既にディスコンのフォノイコだが真空管アンプなら球を選別することで10年経っても新しい発見が出来る。

オーディオ工房製 TRV-EQ3SE/A.k premiumオーナーさん、ビンテージ管と違い現行管で特性のバラツキも少なく安心して揃えられる球として、この組み合わせはお勧めですよー。


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新 TRV-EQ3SE/A.k premium 12AX7の選別 JJ ECC83MG-JJ ECC83MG [真空管の備忘録]

前段もTUNG-SOL ECC803SからJJ ECC83MGに変更。
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全てECC83MGになると低域の量感が増し重心が下がり重い感じになった。
どうも個性のある球4本を使うとキャラが濃くなりすぎるようで他のブランドとブレンドした方が良い。

再度TUNG-SOL ECC803S-JJ ECC83MGに戻すと直感的にはこちらのが良い印象。
ECC83MGとBRIMARとの差を確認
TUNG-SOL ECC803S-BRIMARとは流石に超えられないものがあるか。

再びTUNG-SOL ECC803S-JJ ECC83MGに戻す。
しばらく聴いていればECC83MGでも不満は無くなる。


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新 TRV-EQ3SE/A.k premium 12AX7の選別 TUNG-SOL ECC803S-JJ ECC83MG [真空管の備忘録]

前段にハイゲイン管を使うことが必須として問題は後段の球の選別である。
今まで多くの球を試したがBRIMARに戻ってしまっている。

BRIMARに変わる新しい球を求めて手に入れたのがJJ ECC83MG ゴールドピン仕様
ミドルゲインの略だと思ったがμTracer3+の測定ではハイゲイン管に近い。
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こういう比較試聴を繰り返しているとほんと微々たる変化であるが「コレは!」という瞬間がある。
BRIMARよりゲインが高いのも影響しているかも知れないがなかなか良い。


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KR845 3セット目 [真空管の備忘録]

春先に1本のフィラメントが切れた(-_-;

シングルアンプなので以前の生き残った球同士を使いごまかしていたが、コロナ禍では 今やれることは後回しにしちゃダメだと思い直し更新。
1120a.jpg
しかし今まで6カ月保証だったのが90日に短縮されている(-_-;
これまで何度か助けられたが今後は難しそう(^^;

Artであっても耐久性には不安が残る。
今度逝った時モチベーションを保っていられるかなー(-_-;

眩しく発光しない845はKRしかないし、ELROG ER845より安いじゃないか!と自分に言い聞かせるしかない(笑)
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Pinnacle 13D5(12AU7)+ JJ 2A3-40 + KR845 の構成


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新 TRV-EQ3SE/A.k premium 12AX7の選別 TUNG-SOL ECC803S-BRIMAR  [真空管の備忘録]

Mullardから再びTUNG-SOL ECC803Sに換装。
1114.jpg
ブラインドテストで聞き分ける自信が無い(^^;

ハイゲインの選別管なら違和感なく移行できそうだ。
BRIMARとの組み合わせも良好でこれならMullardでなくてもよい?

ということは現状の音色はBRIMARに依存している?


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新 TRV-EQ3SE/A.k premium 12AX7の選別  Mullard-Philips [真空管の備忘録]

TRK-3488 A.k premium(KT88仕様)でメインで使っていたPhilips ECC83をTRV-EQ3SEで試したことが無かったのでBRIMARから変更してみる。
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後段の使用ならゲインが落ちていても音色で勝負できるかなと思ったが、残念ながら結果はTRK-3488 A.k premium(KT88仕様)での選別と同じになった。
BRIMARに戻しその差を確認(-_-;


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