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TRK-3488 A.k.premium(KR KT88) 12AX7(ECC83)の選別 2020 [真空管の備忘録]

μTracer3+の測定で松下12AX7の中からもう一本片極ハイパー管が見つかった。
ゲッターリングの形状が若干違うが特性値は似ているのでロットは無視してペアを組む。
松下.jpg
これをTRK-3488 A.k.premium用として使う事を前提に12AX7の比較試聴をしてみた。
2016年に比較試聴をしているが当時のKT88はGolden Dragon KT88 Premium。
今回出力管がKRに変わり聴感だけでなくμTracer3+で測定した結果を元に試聴する。

遊び感覚で大まかに....

片極ハイパー管ペア VS 双極マッチド管ペア VS それなりペア VS 劣化したペア(笑)

ヒータ電圧(Vh)を連続的に変化させた時のIaで6.3Vからの立ち上がりは片極だけだが松下が鋭い。
対するTELEFUNKENは今まで測定した中で一番の双極カーブ特性を持つ最高峰のマッチドペア。

VALVOはTELEFUNKENに比べ特性は落ちるがブランドの音色が聞き分けられるか試す。
PHILIPSとBRIMARは既に10年以上使っている球なので参考程度。
VALVO以外の増幅管はTRV-EQ3SE/A.k premiumでも比較試聴している。


松下12AX7:
Matushita3X7.JPG
Matushita5X7.JPG
Matushita3X7_3.JPGMatushita5X7_3.JPG

ホームシアターのフロントスピーカー用として使うのなら申し分ないがピュア用として使うとC22は高域をうまく丸めるがC2301ではきつく感じる。

TELEFUNLKEN ECC83:
TELFUN.jpg
Telefunken1ECC83.JPG
Telefunken2ECC83.JPG
Telefunken1ECC83_3.JPG
Telefunken2ECC83_3.JPG

この素晴らしい特性カーブを見てなぜ使わなかったんだろうと思ってしまうが、自分の求める出音と違う(^^;
逆にこんないい球をこのアンプに使うのは勿体ないか(笑)

VALVO ECC83:
VALVO.jpg
VALVOaECC83.JPG
VALVObECC83.JPG
VALVOaECC83_3.JPG
VALVObECC83_3.JPG

C2301での高域のきつさは松下よりなく、かといってC22での解像度も十分で有力候補。

PHILIPS ECC83:
PHIL.jpg
Philips1X7.JPG
Philips2AX7.JPG
Philips1x7_3.JPG
Philips2x7_3.JPG

さすがに使い込んだ球で新品に近い他の球と比べると音色はいいんだが当時と比べるとパワー感が無い(-_-;
今まで十分楽しませてくれたがそろそろ限界か?

BRIMAR ECC83:
BRI.jpg
BRIMARa.JPG
BRIMARc.JPG
BRIMARaX7_3.JPG
BRIMARcX7_3.JPG

特性カーブでは松下とは逆に片極の低下が気になる球(-_-;

しかし....

聴いてて楽しいのである(笑)

再度VALVOに換装してみるがすぐにBRIMARに戻した(^^;

2016年にもVALVOとBRIMARの比較試聴しているが出力管が変わっても同じ結果になった。

当初の予想は 片極ハイパー管ペア (松下12AX7)VS 双極マッチド管ペア(TELEFUNLKEN ECC83)の一騎打ちで他はオマケのはずだったんだが、これがオーディオの怖さと面白さ(^^;

まさかこんなオチになるとはねー(笑)

TRK-3488 A.k.premiumの増幅管はBRIMAR ECC83になった。

人様に聴かせるわけでもなく自己満足の世界なんだから数値に惑わされず自分の耳の素直になろう。
現実にハイパー双極マッチド管を使ったMC275を聴いた後でも聴き劣る感じはしない。


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