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μTracer3+による測定 SIEMENS E88C 6922/6DJ8互換 [μTracer3+]

TRIODE TRV-CD4SE等のCDプレーヤーによく使われる球。
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1本しかないので比較はできないが記録しておく。
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プレート電圧(Va)を連続的に変化させた時のIa
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コントロールグリッド電圧(Vg)を連続的に変化させた時のIa
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ヒータ電圧(Vh)を連続的に変化させた時のIa
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μTracer3+による測定 RCA 6SN7 [μTracer3+]

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自分の環境では比較試聴できないが専用アダプタがあるので他からお借りして測定してみた。
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プレート電圧(Va)を連続的に変化させた時のIa
RCA 6SN7a_1.JPG
RCA 6SN7b_1.JPG
RCA 6SN7c_1.JPG
RCA 6SN7d_1.JPG

コントロールグリッド電圧(Vg)を連続的に変化させた時のIa
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RCA 6SN7b_2.JPG
RCA 6SN7c_2.JPG
RCA 6SN7d_2.JPG

ヒータ電圧(Vh)を連続的に変化させた時のIa
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RCA 6SN7c_3.JPG
RCA 6SN7d_3.JPG

自分のアンプ選択基準は製造ブランドの多いMT管が必須だったが、存在感のある6SN7もいいな~。

μTracer3+実践編 C22(復刻) [μTracer3+]

C22(復刻)増幅管の定期点検で12AT7の消耗が気になっていた。
Mullard M8162の中で一番特性が良かったもの1本だけ残し、新たに入手した松下の12AT7の中からマッチングペア(b、c)を選別しMullard M8162と交換してみた。
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松下12AT7×2 BRIMAR ECC83×2 Mullard M8162×1 松下12AX7×2の順

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増幅管すべてが松下になったSV-S1616D(300B仕様)を使い試聴。
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ノイズが減った感じもするが外した端子を磨いている影響もあると思うのでプラシーボかな(^^;
元々C22での12AT7換装で劇的な変化を感じたことも無く普通にいい音で鳴っている。
マッチングの取れた球を選別して聴いている安心感があるとより良く聴こえる?

直接の比較は難しいが時間が経ちアンプが安定してくると以前より確実にノイズ感が減っているのが分かる。
これならブランド依存からの脱却が図れるかも。

μTracer3+実践編 松下12AT7 [μTracer3+]

μTracer3+を使い始めて半年。
設定の仕方も測定値の読み方もよく分からず、とにかく定型のデーターを集めて比較してきた。
グラフと数値から得られる情報と実装した音との相関関係はあるのか?

松下12AT7の中から測定値の一番良かった(f)をSV-S1616D(300B仕様)のVALVO ECC81と交換してみた。
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SV-S1616D(300B仕様)は製作後すぐにVALVO ECC81の採用に決まったが当時の300BはPX300Bで現在のKR300Bでは若干重い感じもしている。

μTracer3+での測定結果も松下12AT7に比べ低い数値。
前回後段の12AU7を松下に換えているので増幅管全て松下の選別管で統一された。

ブランドイメージは落ちてしまったが(笑)

音色に関してはPhilipsやVALVOに拘る必要が無い再生が得られている。

ようやくμTracer3+を使いこなす道筋が見えてきたのか?
まだ決めつけるのは早いが測定から検証へ模索が始まる(^^;

μTracer3+による測定 双極アンマッチ管 [μTracer3+]

今はμTracer3+での測定値とアンプに実装しての比較をしながら情報収取をしている段階。

前回変換ソケットの不具合で恥をかいてしまったが汚名返上の球がすぐに出てきた(笑)
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それも自作変換アダプタのテストに使った1本目で(-_-;
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片方が3倍増しの数値が出ている。

最初は配線ミスだと思ったが、再度分解してケーブルを辿ったが問題なし(^^;
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他の球を測定すると普通の数値が出てくるので製作ミスではないようだ。

こんなのもあるんだねー。

前段12AX7 1本から後段12AU7を左右に分けているTRIODE TRV-88SEで試してみる。
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双極マッチングのズレた球でもセンターの定位は変わらない。
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電流は一杯流れるようで力感は結構出ている。
ちょっと暴走気味かもしれないが聴き心地は良い(笑)


ペアで入手した片方の球の特性は非常に良い
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Matushita2X7_1.JPG
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μTracer3+ MT管変換アダプタの製作 PartⅡ [μTracer3+]

コロナ禍の中 宅配業者さん、ありがとう。
昨日注文した真空管ソケットとボックスが午前中に届いたので早速製作。
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8ピン オクタルプラグはSV-S1616Dのダイオードモジュールキットに付属の物を流用。
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構造自体は簡単なものなので作業は穴あけだけ。
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配線も予行練習済み(笑)
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問題なく作動中

μTracer3+ MT管変換ソケットの製作 [μTracer3+]

O'Audi様から頂いたμTracer3+はベースにUSオクタルコネクタを使い変換アダプタでMT管や300Bの測定が出来るようになっている。

細いピンが9本あるMT管の抜き差しはソケット部にかなり負荷がかかる。
自粛の中連日μTracer3+でMT管の測定をしていたがVALVO ECC83を測定したあたりから数値がおかしくなる場合があった。
まあ数%は通電していたのでその球固有のものと思ったが改めて他の球を測定したところ常にではないが同様の症状が出てくる(^^;

測定器を使っているとその数値が絶対と思い込んでしまいやすい。
その中で勝手に自分の解釈を加え納得してしまう(笑)

また壊してしまったのかと焦ったが、多極管での測定は問題ないので一安心。

となると変換ソケットが怪しい。
テスターで通電確認すると異状ないがMT管を装着した時に接触不良を起こしている感じだ。
この変換ソケットを分解すると直せなくなる恐れがあるので(笑)
以前間違えて購入した12AX7→6SN7変換ソケットアダプタを分解し配線図を頼りに組み直してみた。
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慣れてないのでこの配線が非常に紛らわしい(-_-;

本家を分解しなかったのは正解でテスターで確認しながらなんとか完成。
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8ピンオクタルプラグと9ピンMTソケットの固定はネジ1本なので負荷がかかると断線しやすい構造。
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今後何十本も測定することを考えるともっと頑丈な変換アダプタが必要だ。
またやることが出来て忙しくなってきた(笑)

μTracer3+による測定 JJ 2A3-40 [μTracer3+]

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オリジナルの2A3がプレート損失15W に対しこちらは40Wある。
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プレート電圧(Va)を連続的に変化させた時のIa
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JJ(Gm4.5)2A3_1.JPG
コントロールグリッド電圧(Vg)を連続的に変化させた時のIa
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JJ(Gm4.5)2A3_2.JPG
オリジナルシートとの比較ではuTracer3+変換アダプタの構造上グリッド電圧にヒータ電圧の約1/2(=約1.25V)が追加される分Iaが多く流れて表示される。
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それでもなかなか良い特性じゃないか?
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問題は音色だが(笑)

さらば ARCTURUS 2A3 [μTracer3+]

KR845シングルアンプのドライバー段のARCTURUS使用でご機嫌に鳴っていたのも束の間片チャンネルからハムのようなノイズが出るようになる。(^_^;

バイアスを調べても変化はなく前段の球が怪しいと眺めていると片方の2A3の2極あるフィラメントの1つが消えていた(-_-;
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波乱万丈のオーディオライフ(笑)

以前KR2A3でも同様の状態になっていてO'Audiさんが検証してくれたが今回はフィラメントが切れる前のuTracer3+でのデータもあるので比較できる。
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フィラメントが片方断線→フィラメント(カソード)の半分が機能せず→エミッション減少
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フィラメントが片方断線した状態で音がどう変化するかSV-S1616Dに換装してみたがノイズで試聴できるレベルではなかった(^^;
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結局1年程度の使用で終わってしまったが時代と共に消えていった70年前のARCTURUS 2A3の音色を聴けただけでも貴重な体験。

そのままSV-S1616Dで使っていれば延命できたかもしれないところが球ころがしのリスク。
ただCuninngham 2A3と聴き比べてしまえばKRシングルのドライバー段に使わざるを得なかった。
おかげでKR845シングルのドライバー段を選ぶ上での新たな考察と検証に移行する。

uTracer3+を使った5AR4の選別 [μTracer3+]

uTracer3+による5AR4の測定ではグラフと聴感での評価が一致した。
そこで聴感で評価した当時の日記を読み返し再検証。
試聴に使ったのはSV-S1616D(KR300B仕様)でMullard GZ34を基準に比較。
Mullardから東芝へ換装しての変化、最終的に松下(MatushitaB5AR4)のが良いという結果と
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松下300B5AR4.JPG
uTracer3+のグラフを比較すると25VでのIa(mA)の数値が高い方が良いことが分かる。

因みに2本ある松下の5AR4は数値の良いMatushitaB5AR4が新品で購入したものでMatushitaA5AR4は日立、東芝と一緒にジャンク品として入手したもの。
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日立はかなり使い込まれていたのかもしれない。

SV-S1616D(KR300B仕様)にはMatushitaB5AR4を使い、聴感での評価で松下ブランドが良いとしてMatushitaA5AR4をSV-S1616D(2A3仕様)にMullardはSV-S1616D(多極管仕様)に振り分けた。
uTracer3+の測定ではMatushitaA5AR4よりも東芝のが数値的に良い。

ということでSV-S1616D(2A3仕様)の5AR4を東芝に換えてみる。
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2A3もCunninghamに代わっていて正直違いは分からないが(笑)
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少なくとも悪くなった印象は無いので測定値の優位な球を選ぶ安心感だけで十分(^^;

整流管は劣化しても音は出るが鮮度は落ちて鈍ってくる。
切れるまで使うのではなく定期的に交換した方が良い。
問題は交換の目安だがuTracer3+があればIa(mA)の数値から交換時期を決めることが出来る。