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MC275 SCE 2021.10仕様 [真空管アンプ]

12年越しの検証

消したファイルウェブの日記を読み返していたら2009.9.11にMC275の12AX7の選別で面白い記述があった。
Svetlanaの12AX7 3本から後段2本をGEへ そして前段のMullardが確定し....

「どうやら現行のロシア管は復刻Mullardにしてもビンテージ管に比べてレンジが伸びているのか高域に透明感があるようだ。
東芝に変えたことによってTUNG-SOLがMullardのキャラクターを抑えていたことが分かる。
GEでは若干音にザラつきがあったが東芝ではそれが無くなり、かといって軟弱になったわけでもなくMullardと上手くマッチングして今まで聴いたことの無い最高の好みの音になった。
これを上回りそうな球として松下があるが、これはMC275にMullardを使ってしまった為フォノイコ用として使うので試していない。」

今東芝は無いが松下はある(笑)
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早速後段のSvetlanaをμTracer3+でマッチドペアに選別した松下に換装。
当時は低域にB-2102MOSを使ったマルチアンプの差もあるが期待したほど変化は無かった(^^;
C2301よりC22のが重心が下がった感じに聴こえるが、エージングが進めばSvetlanaでも十分なのか?

色々なアンプの組み合わせを試してきているがC22とMC275は相性以上の相乗効果を感じる。
全てμTracer3+で測定して選別した球を使っているのもあると思いたい。

出力管がダメになるまではこの構成でいこう。
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前段 Mullard ECC83 後段 松下12AX7 ドライバー段 Mullard M8162
出力管 Svetlana KT88


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MC275 SCE 2021.09仕様 [真空管アンプ]

JJ ECC83MGの音色(MC275 SCE 前段)

アンプ製作とマルチアンプ、マルチチャンネルの調整をしながらも各中高域用アンプを使い分けてのステレオ鑑賞とゴタゴタも含め緊急事態宣言下の自粛中でも大忙し(笑)
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暫く前段 JJ ECC83MGを使っていたが折角あるMullardを使わないのは勿体ないということで換装してみる。
先月の印象
前段Mullardに比べ明るい音調のように感じるが暫くこのまま聴いて双極アンマッチのMullard ECC83に換えた時どう感じるか?

換装しての印象は
現行管のJJ ECC83MGでも十分通用することが分かった。
Mullardに換えても昔のような感激は無い。

いぶし銀のMullardに対しECC83MGは若干若くした華のある音色。
どちらでもよいがC22との組み合わせとなるとMullardの方が他の中高域用アンプ(2A3,KR300B)との差が出て面白い。

久しぶりに日記を読み返すとMC275にSvetlana 12AX7 3本を使った試聴をしているじゃないか(^^;

明るさはSvetlanaが影響している可能性も出てきた。

消したファイルウェブの日記の日付は2009.9.11(^^;
単調な生活の中で時間だけが経過していく(-_-;

12年たっても聴感がぶれていない自分を誉めてやろう(笑)

今はμTracer3+があるのでより精度の高いチューニングが出来るがこの試聴データは貴重だ。
う~ん 後段松下に変えてみるかな。


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センターチャンネル用 KR845シングルアンプ [真空管アンプ]

ようやく出来上がったSV-S1628D改 KR仕様
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センターマルチチャンネル用に独立したアッテネーター装備のKR845シングルアンプ 弐号機

PSVANE 211ではチューブラジエーターを使っても発光でシアター用には使えなかったがKR845では増幅管の方が明るい位で遮光する必要も無い。
これは発熱量にも表れ省エネ仕様?(どこがー 笑)

音質?
悪い訳ないでしょ!これを求めてきたんだから。

悪いとしたら製作者に問題がある(^^;
取り合えず煙も上がらずノイズも無く初号機よりも悩まされていない。
自作キットなので今後不具合が出ても自分で対処できるだろう。

サブウーハー出力をセンタースピーカーにミキシングしたことで重低音の定位は良くなったがEL156/Chinaシングルではパワーが足りない。
KR845に換わりようやくMODEL 938-8AEが吠えだした(笑)

これでフロントのマルチアンプ(KR KT88シングル+KR845シングル)とKRトーンが一致しFL、C、FRの繋がりが自然になる。

この音を得るために真空管アンプのキット製作を一から学び何年かかったか....

SV-S1628D改の増幅管の選別はこれからで更に聴き込んで再生表現のニュアンスを決めていくが、既に『錨を上げて』での女性ボーカルの高域のキツさはアンプが原因だったようでKR845は難なくクリアしてしまった(^^;


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SV-S1628D改 2nd Stage [真空管アンプ]

バーンインも順調にその後の不具合もなく完了。
PSVANE 211は動作確認用の球なので音に関しての評価はせず次のステップに移行する。

KR845は既に3セット購入している。
エミ減による消耗ではなくフィラメントが切れるトラブルで生き残ったKR845だけでペアが出来ている(-_-;
当然マッチングはしないがセンターチャンネルのマルチアンプ用としては十分使える(笑)

問題は自分にKR専用アンプの製作、800V以上の直流電圧が発生している内部を弄る度胸とスキルがあるかどうか(笑)
今までは組立マニュアルに従うだけだったが、ここからは参考事例もなく暗中模索。

6年前「フィラメント電圧に関する注意」の書いてある内容自体全く分からなかったが、今回自作してようやく理解できた。

SUNVALLYに問合せて方法が間違っていないことの確認と他にアドバイスも受け実行に移す。

抵抗値の選択は1Ω、1.2Ω、1.5Ω、1.8Ω、2Ω、2.2Ω、2.4Ωの抵抗を用意しフィラメント電圧を測定。
推奨は5Wだが2Ω、2.2Ωしか用意できず他は3Wで代用(^^;
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毎回のハンダ付けは面倒なのでネジで抵抗の交換が出来るような方法を考える。
これなら普通の845。211用に戻すことも簡単。

異なる経過を辿った2本のKR845の抵抗値はやはり違っている。
尤も新品でも現物合わせが必要らしい(^^;

色々やっていたらO'Audiさんの日記「PM 12AX7 双極マッチ化」を思い出した。
当時はこれもよく分からなかったが今は何となく分かったような気がする(^^;


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SV-S1628D改 バーンイン中 [真空管アンプ]

3時間ほど音出しをしていたら再度ノイズが乗るようになった(^^;

異臭はないが結構熱い。
KRと違いこんだけ光ってたら当たり前か。

アッテネーター部のシールド盤は両面テープで固定していただけなので熱で剥がれてきた?
アルミ板を加工してアッテネーター取り付けネジで固定するように改造。
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他にも2か所 ハンダ不良を発見(^^;
確認していたつもりだったんだがなー(-_-;

原因はここだったのかも(笑)

修正して再度バーンイン。
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チューブラジエーターで遮光してみる。


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SV-S1628D改 [真空管アンプ]

MC275CE修理の出費が痛かったが以前から夏休みの予定を立てていたので強行(笑)

サバイバルオーディオといってもコロナ禍で自身のサバイバルの方が重要になってきた(^^;

もはや自分の身は自分で守るしかない。

不要な外出は控えオーディオ部屋に籠るアンプ作りは正解だった(^^;

流石に5台目になると以前の失敗の経験を活かせ電圧測定まではオールクリア。
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1200V対応のフィルムコンデンサは思った以上に大きかった(^^;
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非接触 検電器を使うと電源を切っても電解コンデンサ周囲はLED点滅とビープ音が凄い(笑)

無指向性スピーカーでの試聴では問題ないと思ったがALTEC CENTERに繋ぐと片チャンネルからノイズが.....(^^;

でも原因は見当がついている。
無理やり左右独立のアッテネーターに変更したためラグ板との距離が取れない所からノイズが乗る。
これはSV-S1616D(300B)でも経験済みでアルミ板を使ったシールド対策で治まった。

インシュレーターはお気に入りのマグネシウム製ケーブルスタビライザーを加工したもの。
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なぜかRCAピンジャックが白のみ2個入っていた(-_-;
まあ縦配列のピン配置は下が赤(R)と決まっているので見栄えだけだが(^^;
交換してもらう時間も惜しく面倒なので一応赤ペンで着色しておく(笑)

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12AU7(ECC82)はRSD 12BH7は日立を使用
出力管はPSVANE 211
211は一度自宅で聞いておきたかった。

マルチチャンネルのセンター用マルチアンプシステムに使う。
コンプレッションドライバー直結でも残留ノイズは製品レベル。

今回は想定内の問題で済み、頭を抱えることもなく上出来(笑)

まずは鳴らし込んでから今後を考える。


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MC275 SCE 2021.08仕様 [真空管アンプ]

修理から戻ってきたMC275は出力管はそのままでドライバー管の12AZ7(12AT7)が全てMullard M8162になっている。
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前段の12AX77は今回のトラブルには関係ないようだがこれを機会にちょっと変えてみる。
復刻といえど既に30年以上経過しているので経年劣化は仕方がない。

未だμTracer3+による測定結果が原因を示すものなのかトラブル後に出たものなのか判断できない。
更に音に直結するとも言い切れず、情報不足(-_-;

取り合えず現在の球の測定結果を記録して前回と比較できるようにしておく。
Sbetlana KT88
MC1KT88.JPG

ドライバー段 Mullard M8162
MC112AT7.JPG
プレート電圧(Va)を連続的に変化させた時のIa
MC112AT7_1.JPG
コントロールグリッド電圧(Vg)を連続的に変化させた時のIa
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ヒータ電圧(Vh)を連続的に変化させた時のIa
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MC2KT88.JPG
MC212AT7.JPG
MC212AT7_1.JPGMC212AT7_2.JPG
MC212AT7_3.JPG

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MC312AT7.JPG
MC312AT7_1.JPG
MC312AT7_2.JPG
MC312AT7_3.JPG

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MC412AT7.JPG
MC412AT7_1.JPG
MC412AT7_2.JPG
MC412AT7_3.JPG

KT88交換用としてGOLDLION KT88を購入しているが、現状のSvetlanaがまだ使えておりドライバー管との再調整をするリスクを考えると交換するメリットは無いと判断。

12AX7は現行管の双極マッチの球を選んでみた。

前段 JJ ECC83MG
Cを選択
後段 Svetlana 12AX7
出力管と同じSvetlanaを選んだのは単なるお遊び(笑)

前段Mullardに比べ明るい音調のように感じるが暫くこのまま聴いて双極アンマッチのMullard ECC83に換えた時どう感じるか(笑)

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MC275 SCE 復活! [真空管アンプ]

思ったより早く修理から戻ってきた。
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詳細は分からないが出力管はもう暫く使えそうで12AZ7(12AT7)は全てMullardになった。
前段の12AX7はMullardで後段はJJ ECC83MGに変更。

KR300B、Cunningham 2A3、KR KT88シングルも良いがデカいトランスを積んだKT88プッシュプルの豊潤さは一味違うんだよなー。

プリをC22にして聴くJAZZは最高!


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EL156 China 没 (-_-; [真空管アンプ]

SV-S1616D(多極管仕様)の片チャンネルから音が出なくなりKT150が発光していない(-_-;
他の球に交換しても同様(^^;
どうやら本体側の問題(-_-;

以前も同様の症状が出たことがあり、闇雲の追ハンダで改善したが再発?
今回Pプレート電圧、Pスクリーングリッド電圧は問題なくPカソード電圧だけが出ていないのを確認でき配線図を辿り怪しい箇所を再ハンダ。
KT150のPカソード電圧が出るようになりこれで一件落着と思ったら....

今度はEL156/China側のPカソード電圧が出ていないじゃないか(^^;
しかし球はちゃんと発光していてPプレート電圧、Pスクリーングリッド電圧は正常値(^^;

オーディオで真空管とレコード再生を扱っているとブログのネタは尽きないねー(笑)

また思いっ切り嵌ってしまった。

何度もハンダをやり直しても症状は変わらず、もしかしたらと球を変えたら通電している(^^;

こっちは球が原因なのかー!

何度も換装しているうちに問題無かったEL156/Chinaをダメにしたようだ(-_-;
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ダメになったEL156/ChinaをμTracer3+で測定
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こりゃダメなわけだ(^^;
正常値
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製作当時音が出ない原因がようやく分かった。
スキルもないのに背伸びしてオリジナルとは違うことをした結果の初歩的なミスで、ネットで教えて君になっても絶対解決できなかっただろう(笑)

EL156/Chinaが生贄になってしまったが、やはり壊しても弄り倒すことが自己流のスキルアップの道(^^;
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MC275 SCE の定期点検 Part2 [真空管アンプ]

MC275 SCE は自己バイアスではあるがドライバー段12AZ7の特性に左右される。
前回はμTracer3+で測定したKT88の特性カーブとバイアス電流測定器を使い電流値を比較したが、今回は各チャンネルのKT88と12AZ7(M1862)の特性ををμTracer3+で測ってみた。
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10年前 KT88をSvetlana Cロゴに交換した時オーディオ工房社長がBias King Proを使い手持ちの12AZ7の中から選別し4本のKT88のバイアスを誤差0.1レベルまで合わせてくれた。

最終的に12AZ7はマッキントッシュのロゴが付いた購入時の球とM1862(Mullard CV4024)の組み合わせでブランドは無視しバイアス値の平均化を優先している。
12AZ7は既に27年は使っていることになる(^^;
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現在でもこのレベルの特性を維持出来ているのは凄い!
自己バイアスであっても補正量が小さければ音質にも寿命にも影響するんだなー。

μTracer3+を使い測定していくと聴感的にハイゲインの球を求めてしまう傾向になるが、ここにハイゲイン管を使うと出力管に電流が流れすぎてアンプを壊すこともあるので注意が必要だ。

適当に購入するとこんな球が混じっている。
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20年以上前MC275 SCEの球転がしをするため購入した物の1本だが、換装し電源ONで1本のKT88が発光し壊れた(-_-;

今までその原因を説明できなかったがμTracer3+の測定でその理由がハッキリした。
こりゃ使えんわなー(^^;


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