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レジーヌ・クレスパン [オーディオソフト]

昨年末から7人の指揮者の『ワルキューレ』の試聴を繰り返し、聴くごとにその歌声に魅了され試聴終了を決定させた歌手(^^;

ショルティ指揮のジークリンデ、カラヤン指揮のブリュンヒルデの歌声は以前からその声質と歌の上手さを認識していたが何回も聴いているうち比較試聴よりも、もっと彼女の違う歌を聴きたくなった。

.....と言ってもあまり無い(^^;

まずは手始めに購入してみたのが
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レジーヌ・クレスパン・イン・リサイタル
往年の名ソプラノがデッカに残した唯一のライヴ録音
ハリウッドボウルの野外リサイタルでジェット機の轟音にも負けなかったという伝説的エピソードでも知られるフランスの往年の名ソプラノ、レジーヌ・クレスパン。その迫力ある声でワーグナーを得意とする一方、表現力の幅広さによって、ここに収められたドイツ&フランス歌曲でもエレガントで繊細な歌を聴かせてくれます。彼女がデッカに残した唯一のライヴ録音でもある貴重な名演をお楽しみください!(ユニバーサルIMS)


オーディオを始めたころオーディオチェック用に有名だったのがエリー・アーメリング。
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デ・ワールト&アーメリング 『ペール・ギュント』でアーメリングを知り他のCDを手に入れたがピアノ伴奏だけの歌は当時の自分には退屈すぎた(笑)

これも同様の結果に終わる可能性があったが(^^;
まあそれで納得して終わりでいいかなと思った。

ところが....

これがちゃんと聴けてしまうではないか(笑)

歳のせいか、『ワルキューレ』を聴き倒した成果か?

ということで昨年10月に発売された限定盤を手に入れた。
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こういう時はなぜかタイムリーに出ているんだよなー(笑)
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正直CD10枚聴くだけの自信が無かったので「Regine Crespin In Recital」で済ますつもりが結局Disc8は同じものなのでダブってしまった(^^;
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レジーヌ・クレスパン/トリビュート
20世紀フランスを代表するソプラノ歌手レジーヌ・クレスパン[1927-2007]の素晴らしき歌声の、リマスターによる集大成!
フランス南部のマルセイユに生まれ、16歳から歌のレッスンを始めたクレスパンは、1948年にマスネの『ウェルテル』のシャルロッテを歌い、ミュルーズでは『ローエングリン』のエルザを歌い、その後バイロイト音楽祭でも人気を博しました。1990年に引退するまでフランス隋一のドラマティック・ソプラノとして活躍した彼女の功績は現在でも計り知れません。
この10枚組は彼女の名唱の集大成であり、旧EMIのレコーディングだけでなく、一部はDeccaとVega recordingsからも音源をライセンスすることで、より素晴らしいBOXとなっています。オリジナルの音源には丹念なリマスターが施されていることはもちろん、初CD化だけでなく初出音源も含まれており、その中には彼女のレパートリーとしては大変珍しい2曲のキャバレー・ソングもあるなど、まさにファンにとって最高の贈り物。また全てのジャケットはオリジナルのLPからの復刻デザインを使用。(輸入元情報)

【収録情報】


Disc1
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1. ロッシーニ:歌劇『ウィリアム・テル』より「暗い森」
2. ヴェルディ:歌劇『トロヴァトーレ』より「私の心配?…恋の薔薇色の翼に乗って」
3. ヴェルディ:歌劇『オテロ』より「アヴェ・マリア」
4. ワーグナー:歌劇『タンホイザー』より「崇高な殿堂よ」
5. ワーグナー:歌劇『タンホイザー』より「エリーザベトの祈り」
6. ベルリオーズ:歌劇『ファウストの劫罰』より「燃える恋の思いに」
7. グノー:歌劇『サッフォー』より「わが不滅の竪琴よ」
8. グルック:歌劇『アルチェステ』より「よみじの神々よ」
オットー・アッカーマン指揮、パリ・オペラ座管弦楽団(1-6)
録音:1958年(モノラル)
ジャン・ラフォルジュ指揮、交響楽団(7,8)
録音:1958年(モノラル)
初CD化(7,8)

Disc2
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1. ワーグナー:『ローエングリン』より「独りぼっちの、暗い日々に」
2. ワーグナー:『ローエングリン』より「風よ…あなたがたには」
3. ワーグナー:『ワルキューレ』より「武器のありかをお教えしましょう」
4. ワーグナー:『パルジファル』より「幼子のあなたが」
5. ワーグナー:ヴェーゼンドンク歌曲集(全5曲)
ジョルジュ・プレートル指揮、フランス国立放送管弦楽団
録音:1958年(ステレオ)

Disc3
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1. グノー:歌劇『シバの女王』より「闇夜の中で」
2. グノー:歌劇『サッフォー』より「「わが不滅の竪琴よ」
3. レイエ:歌劇『シギュール』より「その日のすばらしさ」
4. アレヴィ:歌劇『ユダヤの女』より「あの人が来る」
5. グノー:歌劇『ファウスト』より「昔トゥーレにひとりの王さまがおりました」
6. マスネ:オラトリオ『マグダラのマリア』より「おお、我が姉妹たちよ」
7. マスネ:歌劇『ウェルテル』より「ウェルテル!この胸の内を誰が言えましょう」
ジェジュ・エチェヴェリー指揮、交響楽団
録音:1961年(ステレオ)
音源:Decca

Disc4
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1. ヴェルディ:歌劇『トロヴァトーレ』より「静かな夜」
2. ヴェルディ:歌劇『仮面舞踏会』より「死にましょう、でもその前に」
3. ヴェルディ:歌劇『オテロ』より「アヴェ・マリア」
4. ポンキエッリ:歌劇『ジョコンダ』より「自殺!」
5. マスカーニ:歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』より「ママも知るとおり」
6. プッチーニ: 歌劇 『蝶々夫人』より「ある晴れた日に」
7. ボーイト:歌劇『メフィストーフェレ』より「あの夜、海の底に」
エドワード・ダウンズ指揮、コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団
録音:1963年(ステレオ)
音源:Decca

Disc5
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1. ラヴェル:歌曲集『シェエラザード』
2. ベルリオーズ:歌曲集『夏の夜』
エルネスト・アンセルメ指揮、スイス・ロマンド管弦楽団
録音:1963年(ステレオ)
音源:Decca

Disc6
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1. ヴェルディ:歌劇『仮面舞踏会』より「ここは恐ろしい場所」
2. ヴェルディ:歌劇『マクベス』より「血の痕がまだここにある」
3. ヴェルディ:歌劇『ドン・カルロ』より「呪わしき美貌」
4. ヴェルディ:歌劇『ドン・カルロ』より「この世の空しさを知る方よ」
5. ヴェルディ:歌劇『アイーダ』より「勝ちて帰れ」
ジョルジュ・プレートル指揮、パリ音楽院管弦楽団
録音:1965年(ステレオ)

Disc7
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1. シューマン:リーダークライス Op.39(全12曲)
2. フォーレ:『夕暮れ』 Op.83-2
3. フォーレ:『秘めごと』 Op.23-3
4. フォーレ:『川のほとりで』 Op.8-1
5. フォーレ:『夢のあとで』 Op.7-1
6. フォーレ:『月の光』 Op.46-2
7. カントルーブ:『紡ぎ女』
8. カントルーブ:『カッコウ』
9. ルーセル:『危機に瀕した心』 Op.50-2
10. ソーゲ:『クレオールの子守唄』
11. デュパルク:『旅へのいざない』
12. デュパルク:『遺書』
13. デュパルク:『悲しき歌』
14. デュパルク:『ロズモンドの館』
15. デュパルク:『エレジー』
16. デュパルク:『フィディレ』
ジョン・ウストマン(ピアノ:1-10)
ジャニーヌ・レイス(ピアノ:11-16)
録音:1966年:1-10、1972年:11-16(ステレオ)

Disc8
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1. シューマン:『女王メアリー・スチュアートの詩』 Op.135(全5曲)
2. ヴォルフ:『明け方に』
3. ヴォルフ:『庭師』
4. ヴォルフ:『捨てられた少女』
5. ヴォルフ:『私はペンナにいい人がいる』
6. ヴォルフ:『アナクレオンの墓』
7. ヴォルフ:『秘めた愛』、
8. ドビュッシー:『ビリティスの3つの歌』(全3曲)
9. プーランク:『オルクニーズの唄』
10. プーランク:『ホテル』
11. プーランク:『小さな水差し』
12. プーランク:『ハートのクィーン』
13. プーランク:『祭りに出かける若者たちは』
14. プーランク:『ルイ・アラゴンの2つの詩』(全2曲)
ジョン・ウストマン(ピアノ)
録音:1967年(ステレオ)
音源:Decca

Disc9
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1. ベルリオーズ:歌劇『トロイアの人々』より「Les Grecs ont disparu」
2. ベルリオーズ:歌劇『トロイアの人々』より「Nous avons vu finir」
3. ベルリオーズ:歌劇『トロイアの人々』より「Je vais mourir」
4. マスネ:歌劇『エロディアード』より「Ah ! Salome ! Dans ce palais」
5. マスネ:歌劇『エロディアード』より「Il est doux, il est bon」
6. マスネ:歌劇『エロディアード』より「Calmez donc vos fureurs」
7. マスネ:歌劇『エロディアード』より「Je souffre」
ジョルジュ・プレートル指揮、パリ・オペラ座管弦楽団
録音:1965、1963年(ステレオ)

8. プーランク:歌劇『カルメル会修道女の対話』より「Mes cheres filles」
9. プーランク:歌劇『カルメル会修道女の対話』より「Mes filles, voila que s'acheve」
ピエール・デルヴォー指揮、パリ・オペラ座管弦楽団
録音:1958年(モノラル)

10. オッフェンバック:喜歌劇『パリの生活』より「Vous souvient-il, ma belle」
11. オッフェンバック:喜歌劇『パリの生活』より「C’est ici l'endroit redoute des meres」
ミシェル・プラッソン指揮、トゥールーズ・キャピトール管弦楽団
録音:1976年(ステレオ)

Disc10
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1. プッチーニ:歌劇『トスカ』より「Tu t'enfermes」(フランス語歌唱)
2. プッチーニ:歌劇『トスカ』より「Tosca! Cachons-nous d'elle !」(フランス語歌唱)
3. プッチーニ:歌劇『トスカ』より「Victoire! Victoire! Luis enfin, jour vengeur」(フランス語歌唱)
4. プッチーニ:歌劇『トスカ』より「歌に生き、愛に生き」(フランス語歌唱)
5. プッチーニ:歌劇『トスカ』より「Franchise a Floria Tosca」(フランス語歌唱)
ジョルジュ・プレートル指揮、パリ・オペラ座管弦楽団
録音:1960年(ステレオ)

6. ビゼー:歌劇『カルメン』より「恋は野の鳥」
7. ビゼー:歌劇『カルメン』より「セビリアの城壁の近くに」
8. ビゼー:歌劇『カルメン』より「ジプシーの歌」
9. オッフェンバック:歌劇『ラ・ペリコール』より「恋する人よ」
10. オッフェンバック:歌劇『ラ・ペリコール』より「ああ!何てすてきな夕飯に」
11. オッフェンバック:歌劇『ラ・ペリコール』より「あんたはハンサムではないけど」
アラン・ロンバール指揮、ストラスブール・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1974、1976年(ステレオ)

12. クロード・ボリング:『Dites-le avec des fleurs』
クロード・ボリング・オーケストラ
録音:1974年(ステレオ)
※初CD化

13. Eudor Rancurel: La Tantina de Burgos
14. Georges Lifermann: Hector
録音不詳(モノラル)

クラシックが苦手な自分にCD10枚組のBOXなんてまず全部聴けるわけがない。

普通その中から数曲ピックアップしてリッピングして終わりだろう。

しかし....

自分自身が一番驚いているが(笑)

これもなんと通しで10枚聴けちゃうんだよねー(^^;

どんな歌でも情緒たっぷりで聴き入ってしまう。

ドラマティック・ソプラノなんて言葉は初めて聞いたが劇場用スピーカーのA7とは非常に相性が良く、感情の描写までドラマチックに歌いきる。

こんなソプラノ歌手が基準になっちゃうと今後のソフト選びはキツイなー(-_-;

しかしクラシックに疎い自分がこんなマイナーな歌手に嵌るなんてねー(笑)