12AX7の選別 TRV-EQ3SE/A.k premium 編[再編集] [真空管の備忘録]
2009年7月 対NAGRA VPSに照準を合わせ改造されたTRV-EQ3SE/A.k premiumを更にチューニングするため12AX7の選別記をPhile-web コミュニティ書いていた。
日記は削除してしまったが見直すことができるよう保存はしてある。
いまさら当時の音質の傾向を書き写しても意味が無いと思っていたが、その後色々な真空管の比較試聴する上で読み返すことがよくある。
その都度日記を探すのも面倒なので再編集して再掲することにした。
書くネタが尽きたという理由もあるが...(笑)
TRV-EQ3SE/A.k premium 12AX7の選別①
TRV-EQ3SEは前段二段の増幅で左右入出力4本の12AX7を使う。
オーディオ工房社長に実際内部配線を辿って確認してもらったところ内側2本が入力で両端が出力だということが分かった。
そこで普通片チャンネル入出力でペアを組むと所を入力、出力に分けてペアを組むことを試してみた。
つまりマッチドクワッドは必要なくメーカーが異なってもマッチドペア二組あればいい。
二種類のメーカの異なる音色の組み合わせで好みの音を探すといった究極の選別!
ただし真空管の正確な比較試聴は困難でエージングの状態もまちまちなので、この結果は単に私の感覚的なものです。
試した12AX7は標準のGDプレミアム、復刻Mullard、GEとオーディオ工房からお借りしたTESLOVAK、TUNG-SOL、ビンテージMullard。
出力はGDプレミアム管に固定して入力側で試聴用12AX7を使ってのインプレッション。
GDプレミアム
高域までフラットで基準となる音。ただジャズなどでは物足りずもう少し中域にアクセントが欲しい。
TESLOVAK
これはなかなか面白い。いかにもオーディオ的な鳴り方。
ダイナミックでエネルギー感あり。トランジェントもよく聴いていて気持ちいい。
ポップス、ロック向き。ただ明るすぎて陰影とかの表現はむずかしいか?
GE
TESLOVAKを聴いた後では力感減るが陰影も出てきて十分良い音。
TUNG-SOL
音が良く弾みGEより良いかもしれない。
ジャズ向きか?
復刻Mullard
TUNG-SOLよりゴリゴリ感はなく透明感がある。
スッキリしたヌケの良い音。
ピアノの高域は非常にいい。ただジャズは他より物足りない感じがするが聴きこむと気にならなくなる。
これならクラッシクも十分聴ける。
ビンテージMullard
悔しいが音楽の表現力はさすが!
聴かせてくれる。
しかし価格を考えるとなー。
どれも長く聴いているとこれで良いじゃないかと思うレベルなのでどれを選ぶかは好みの問題。
今のところ気になるのはTESLOVAK。
TRV-EQ3SE真空管の選別②
前回はGDプレミアム管を出力に固定して各12AX7の印象を確認したが
今回は復刻Mullardを出力に固定して試聴。
入力 ビンテージMullard 出力 復刻Mullard
音楽の表現力はやはりイイ!
入力 TESLOVAK 出力 復刻Mullard
音のキレ、メリハリはMullardよりある。
ただ元気すぎて、もう少し渋みが欲しい。
入力 TUNG-SOL 出力 復刻Mullard
悪くはないが、なんか想像していたイメージと違う。高域のヌケがイマイチ
相性が悪い?同じロシアの工場で作られているのに。
ここで入出力を入れ替えて
入力 復刻Mullard 出力 TUNG-SOL
こちらの方が良い。上手くブレンドされた音だがやはりMullardよりは劣る。
入力 復刻Mullard 出力 GE
TUNG-SOLと互角?殆ど違いが分からない。
入力 復刻Mullard 出力 ビンテージMullard
どちらにしてもやっぱりいいなー。
入力 復刻Mullard 出力 TESLOVAK
この組み合わせの方がTESLOVAKのキャラクターが抑えられてよい。
Mullardほどの渋みはないがジャズの陰影も十分聴かせてくれる。
入力 TUNG-SOL 出力 TESLOVAK
TESLOVAKの明るさが前面に出てこれはダメ!
入力 GE 出力 TESLOVAK
こちらのがTESLOVAKのキャラクターを抑えてくれるがそれでもまだ明るすぎる。
入力 ビンテージMullard 出力 TESLOVAK
やはりこれを持ってこなきゃダメなのかー。
復刻Mullardを出力に持ってきたのと比べるとこちらのが元気のある音。
なんか泥沼に嵌って来たなー(笑)
ここはリセットして暫くはMullardの組み合わせで聴くことに...(^^;
TRV-EQ3SE真空管の選別備忘録③
オーディオ工房のバージョンアップ版ではゴールデンドラゴンプレミアム管が主に使われているが、これは品質と供給が安定しているのを優先してのこと。
しかし実際の工房にはテスト用の殆どのメーカーの球が揃えられている。
その中にはGDプレミアム管より当然音の良いものがあるが製品版として出すには供給量の問題で使えない。
今回さらに秘蔵のテレフンケン、東芝、松下の12AX7を借りることが出来た。
これまでの組み合わせでの試聴結果は私の直感での戯言なの参考程度にして受け売りなんてしないように(笑)
これだけやっていると矛盾が出てきてそれに合わせて再試聴するとかえって思い込みが優先する危険があるので、備忘録としてつじつまを合わせるようなことはしていない。
①入力 ビンテージMullard 出力 テレフンケン
黄金コンビ 出力復刻Mullardからテレフンケンへの変更での試聴だがそれほどの差は感じられない。
と思って聴き続けるとやっぱり良いかー?
DL-103でこんなに良い再生をするなんて!
しかし復刻Mullardの音色はビンテージMullardよりテレフンケンに近い感じがする。
②入力 テレフンケン 出力 ビンテージMullard
こちらのがMullardのキャラが出てくる。好みとしては①の組み合わせがいいかな。
③入力 テレフンケン 出力 復刻Mullard
この組み合わせも悪くない。高域がきれいに良く伸びる。
個人的にはもうちょっと中低域の厚みが欲しいか。
中低域の弾む音、キレはビンテージMullardの方がある。
④入力 復刻Mullard 出力 テレフンケン
こちらの方が良い。中低域の弾む音、キレが戻った。
ここまでの結果を考えると出力側にテレフンケンを持ってきたほうがいいのかな?
⑤入力 GDプレミアム管 出力 テレフンケン
好みの問題だがコレもありか。高域が美しい。
音像が高域にシフトした感じ。クラッシクを聴くにはいい。
ここでリセットするため入出力をGDプレミアム管としたA.k premium仕様にしてみる。
テレフンケンのキャラが良く分かる。
高域のヌケが悪くなり艶も減った感じ。さすがテレフンケン。
⑥入力 テレフンケン 出力 GDプレミアム管
⑤で高域にシフトした感じはなくなってフラット?になった。
ただ高域の艶も減って悪くはないが面白くもない。
⑦入力 東芝 出力 GDプレミアム管
⑥より音にメリハリがついて、これもなかかなよい組み合わせ。
⑧入力 GDプレミアム管 出力 東芝
あまり変わらない?若干こちらのがいいかも。プラシーボ?
⑨入力 復刻Mullard 出力 東芝
これも変化を感じない。気になるところもなし。
ピアノの高域の響が美しくなったかな。 復刻Mullardの効果?
⑩入力 東芝 出力 復刻Mullard
⑨より音の通りがさらに良くなった感じ。こちらのがいい。
出力に復刻Mullardを使うのは決まりかな。
⑪入力 東芝 出力 テレフンケン
復刻Mullardがテレフンケンに近い音を出すと思ったがやっぱり格が違うか。
これを聴かなければ復刻Mullardでも十分なんだが。
⑫入力 松下 出力 テレフンケン
これはなかなか良い組み合わせ。東芝よりいい。
音が良く弾み高域もきれいに伸びる。
⑬入力 松下 出力 復刻Mullard
なんかあまり変わらない。もう少し差が出ると思ったが。
松下の力?これならテレフンケンいらないか?
耳がおかしくなってきたかしら。
TRV-EQ3SE真空管の選別備忘録④
さらに試聴は続く....
⑭入力 松下 出力 東芝
⑬を聴いた後ではこれはイマイチ。
⑮入力 松下 出力 GDプレミアム管
こちらのが高域が伸びてよい。
⑯入力 松下 出力 TESLOVAK
ちょっと癖はあるが嫌いじゃない。全体の音が濃くなる。モニター的。
陰影は減るが聴いていて楽しい。凄みのある再生?
ウェットでありながらアナログならではの力感が良く出ている。
音の分離が非常に良い。
ただクラシックでは表現力がイマイチ。
⑰入力 ビンテージMullard 出力 松下
出力 復刻Mullardよりいいかも、でもテレフンケンまではいかない?
でもなかなかいい。
これを踏まえて絞り込んだ球はビンテージMullard、復刻Mullard、TESLOVAK、テレフンケン、松下の5種類。これをさらに再試聴して最終的に選別した組み合わせは...まだ選定中(^^;
TRV-EQ3SE真空管の選別備忘録⑤
今回の真空管の選別の本当の目的は、比較的安い球でMullard、TELEFUNKENコンビに対抗できる組み合わせがないかを探すことだった。
試聴した各真空管の音色は
ロック(メリハリの効いた元気な音)系
TESLOVAK
ジャズ、ボーカル(元気なだけでなく渋味が加わる)系
ビンテージMullard、松下、東芝、TUNG-SOL、GE
クラシック(フラットで高域までよく伸びる)系
テレフンケン、復刻Mullard、GDプレミアム
に分けられる。
そしてこの結果からビンテージMullard、テレフンケン、復刻Mullard、TESLOVAK、松下を選び更なる組み合わせで再試聴。
入力 ビンテージMullard 出力 TESLOVAK
出力松下を使った時よりクラシックの表現力が出る。だがテレフンケンほどではない。
音の分離が良すぎてメリハリが強すぎる?長く聴いているとちょっとうるさく感じるちょっと手前の音?
入力 ビンテージMullard 出力 テレフンケン
TESLOVAKのキャラが無くなりより自然な音になる。クラシック聴くなら絶対これ。
音楽がスムーズに奏でられ耳あたりの良い音。
音が消える間際の響、余韻が最高!
この音を得るために大金をかけるのも分かる気がする。
入力 ビンテージMullard 出力 復刻Mullard
テレフンケンと比べ若干艶が減った感じ。当然クラシックの表現力が落ちる。
比較しなければ十分いい音なのだが。
入力 松下 出力 復刻Mullard
ジャズ、ロックを聴く分にはこちらのが良い。
クラシックでは演奏の表現がテレフンケンより劣るが、一音一音がはっきりしてテレフンケンとは違った味が出る。
かといってTESLOVAKほどでしゃばらず、音がよく弾む
非常にハイレベルな表現力の差。こちらのがモニター的な音。
入力 復刻Mullard 出力 松下
こちらのが音の響き、余韻が出てクラッシクの表現が良くなる。
といってもビンテージMullard-テレフンケンにはかなわないが。
ということで
クラシックを主に聴くなら音の響き、余韻の良さでビンテージMullard-テレフンケンで決まり。
逆にジャズでは押し出しが弱い感じで力感、キレは復刻Mullard-松下の組み合わせがいい。
かといってビンテージMullard-テレフンケンが悪いわけではないが。
ボーカルはそれぞれ違った良さがあり好みの問題。
TESLOVAKは上手く使えば化けるかなと思ったが、結局明るいキャラを抑えきれず音楽のしっとり感を出すことは出来なかった。
あと20歳若かったらこれでガンガン聴いていたかもしれない(笑)
ビンテージMullardに対抗できる球として松下が良かった。これなら代用品として使えそう。
テレフンケンはさすがというか高域の滲み込むような余韻のある響。これは他の球では代用できない。
復刻Mullardが近い音を出すが比較試聴すると超えられない壁があることが分かる。
短時間で試聴した結果なので的外れな評価もあると思います。
TRV-EQ3SE真空管の選別備忘録⑥
借りている真空管はまだ暫く使っていてよいとのことで、さらに別の12AX7も借りることが出来たので追加します。
12AX7たち。
この中から新たな組み合わせを探る。個人でこれだけ揃えるのは大変だ。
今回はTRV-EQ3SE標準のJJ ECC803SとSvetlana
JJはA.k originalの試聴時GDプレミアム管と比べて直感ではGDに決めた。
ただあの時はJJもエージングも済んでいない物だったので今回エージングが終わった管を使っての試聴。
Mullard-復MullardからMullard-JJの試聴
音の押し出しが減ってMullardを生かしきれていない。
JJーGDプレミアム
可も無く不可も無く。昔聴き比べたほどの差はない感じだが。
JJ-復Mullard
やはり聴いていて面白くない。再生に生気が無い。
Svetlanaは4本借りることが出来た。ただし新品でエージングはしていない。
Svetlana-Svetlana
中低域が良く出てメリハリもありなかなか良い。
GDより濃い音。こちらのが好きだな。これはお勧め、値段も安い。
Svetlana-復Mullard
これもなかなか良い。音の輪郭がハッキリする。
Svetlana-GE
悪くは無いが復Mullardのが良かった。
Mullard-Svetlana
これは低域が良く出ていい。
TUNG-SOL-Svetlana
これも悪くない。Svetlanaがいいのかな?
テレフンケン-Svetlana
悪い訳ではないがSvetlanaのキャラが強いのかテレフンケンを使った感じがしない。
オマケ
テレフンケン-テレフンケン
ジャズはもう少し音の厚みが欲しいがスムースに音楽を奏でる。ボーカルの息遣いも最高。
私の好みとしてはやはりMullard-テレフンケンか。
Mullard-松下
現在お気に入りの組み合わせ。Mullard-テレフンケンと比べても遜色ない。
日記は削除してしまったが見直すことができるよう保存はしてある。
いまさら当時の音質の傾向を書き写しても意味が無いと思っていたが、その後色々な真空管の比較試聴する上で読み返すことがよくある。
その都度日記を探すのも面倒なので再編集して再掲することにした。
書くネタが尽きたという理由もあるが...(笑)
TRV-EQ3SE/A.k premium 12AX7の選別①
TRV-EQ3SEは前段二段の増幅で左右入出力4本の12AX7を使う。
オーディオ工房社長に実際内部配線を辿って確認してもらったところ内側2本が入力で両端が出力だということが分かった。
そこで普通片チャンネル入出力でペアを組むと所を入力、出力に分けてペアを組むことを試してみた。
つまりマッチドクワッドは必要なくメーカーが異なってもマッチドペア二組あればいい。
二種類のメーカの異なる音色の組み合わせで好みの音を探すといった究極の選別!
ただし真空管の正確な比較試聴は困難でエージングの状態もまちまちなので、この結果は単に私の感覚的なものです。
試した12AX7は標準のGDプレミアム、復刻Mullard、GEとオーディオ工房からお借りしたTESLOVAK、TUNG-SOL、ビンテージMullard。
出力はGDプレミアム管に固定して入力側で試聴用12AX7を使ってのインプレッション。
GDプレミアム
高域までフラットで基準となる音。ただジャズなどでは物足りずもう少し中域にアクセントが欲しい。
TESLOVAK
これはなかなか面白い。いかにもオーディオ的な鳴り方。
ダイナミックでエネルギー感あり。トランジェントもよく聴いていて気持ちいい。
ポップス、ロック向き。ただ明るすぎて陰影とかの表現はむずかしいか?
GE
TESLOVAKを聴いた後では力感減るが陰影も出てきて十分良い音。
TUNG-SOL
音が良く弾みGEより良いかもしれない。
ジャズ向きか?
復刻Mullard
TUNG-SOLよりゴリゴリ感はなく透明感がある。
スッキリしたヌケの良い音。
ピアノの高域は非常にいい。ただジャズは他より物足りない感じがするが聴きこむと気にならなくなる。
これならクラッシクも十分聴ける。
ビンテージMullard
悔しいが音楽の表現力はさすが!
聴かせてくれる。
しかし価格を考えるとなー。
どれも長く聴いているとこれで良いじゃないかと思うレベルなのでどれを選ぶかは好みの問題。
今のところ気になるのはTESLOVAK。
TRV-EQ3SE真空管の選別②
前回はGDプレミアム管を出力に固定して各12AX7の印象を確認したが
今回は復刻Mullardを出力に固定して試聴。
入力 ビンテージMullard 出力 復刻Mullard
音楽の表現力はやはりイイ!
入力 TESLOVAK 出力 復刻Mullard
音のキレ、メリハリはMullardよりある。
ただ元気すぎて、もう少し渋みが欲しい。
入力 TUNG-SOL 出力 復刻Mullard
悪くはないが、なんか想像していたイメージと違う。高域のヌケがイマイチ
相性が悪い?同じロシアの工場で作られているのに。
ここで入出力を入れ替えて
入力 復刻Mullard 出力 TUNG-SOL
こちらの方が良い。上手くブレンドされた音だがやはりMullardよりは劣る。
入力 復刻Mullard 出力 GE
TUNG-SOLと互角?殆ど違いが分からない。
入力 復刻Mullard 出力 ビンテージMullard
どちらにしてもやっぱりいいなー。
入力 復刻Mullard 出力 TESLOVAK
この組み合わせの方がTESLOVAKのキャラクターが抑えられてよい。
Mullardほどの渋みはないがジャズの陰影も十分聴かせてくれる。
入力 TUNG-SOL 出力 TESLOVAK
TESLOVAKの明るさが前面に出てこれはダメ!
入力 GE 出力 TESLOVAK
こちらのがTESLOVAKのキャラクターを抑えてくれるがそれでもまだ明るすぎる。
入力 ビンテージMullard 出力 TESLOVAK
やはりこれを持ってこなきゃダメなのかー。
復刻Mullardを出力に持ってきたのと比べるとこちらのが元気のある音。
なんか泥沼に嵌って来たなー(笑)
ここはリセットして暫くはMullardの組み合わせで聴くことに...(^^;
TRV-EQ3SE真空管の選別備忘録③
オーディオ工房のバージョンアップ版ではゴールデンドラゴンプレミアム管が主に使われているが、これは品質と供給が安定しているのを優先してのこと。
しかし実際の工房にはテスト用の殆どのメーカーの球が揃えられている。
その中にはGDプレミアム管より当然音の良いものがあるが製品版として出すには供給量の問題で使えない。
今回さらに秘蔵のテレフンケン、東芝、松下の12AX7を借りることが出来た。
これまでの組み合わせでの試聴結果は私の直感での戯言なの参考程度にして受け売りなんてしないように(笑)
これだけやっていると矛盾が出てきてそれに合わせて再試聴するとかえって思い込みが優先する危険があるので、備忘録としてつじつまを合わせるようなことはしていない。
①入力 ビンテージMullard 出力 テレフンケン
黄金コンビ 出力復刻Mullardからテレフンケンへの変更での試聴だがそれほどの差は感じられない。
と思って聴き続けるとやっぱり良いかー?
DL-103でこんなに良い再生をするなんて!
しかし復刻Mullardの音色はビンテージMullardよりテレフンケンに近い感じがする。
②入力 テレフンケン 出力 ビンテージMullard
こちらのがMullardのキャラが出てくる。好みとしては①の組み合わせがいいかな。
③入力 テレフンケン 出力 復刻Mullard
この組み合わせも悪くない。高域がきれいに良く伸びる。
個人的にはもうちょっと中低域の厚みが欲しいか。
中低域の弾む音、キレはビンテージMullardの方がある。
④入力 復刻Mullard 出力 テレフンケン
こちらの方が良い。中低域の弾む音、キレが戻った。
ここまでの結果を考えると出力側にテレフンケンを持ってきたほうがいいのかな?
⑤入力 GDプレミアム管 出力 テレフンケン
好みの問題だがコレもありか。高域が美しい。
音像が高域にシフトした感じ。クラッシクを聴くにはいい。
ここでリセットするため入出力をGDプレミアム管としたA.k premium仕様にしてみる。
テレフンケンのキャラが良く分かる。
高域のヌケが悪くなり艶も減った感じ。さすがテレフンケン。
⑥入力 テレフンケン 出力 GDプレミアム管
⑤で高域にシフトした感じはなくなってフラット?になった。
ただ高域の艶も減って悪くはないが面白くもない。
⑦入力 東芝 出力 GDプレミアム管
⑥より音にメリハリがついて、これもなかかなよい組み合わせ。
⑧入力 GDプレミアム管 出力 東芝
あまり変わらない?若干こちらのがいいかも。プラシーボ?
⑨入力 復刻Mullard 出力 東芝
これも変化を感じない。気になるところもなし。
ピアノの高域の響が美しくなったかな。 復刻Mullardの効果?
⑩入力 東芝 出力 復刻Mullard
⑨より音の通りがさらに良くなった感じ。こちらのがいい。
出力に復刻Mullardを使うのは決まりかな。
⑪入力 東芝 出力 テレフンケン
復刻Mullardがテレフンケンに近い音を出すと思ったがやっぱり格が違うか。
これを聴かなければ復刻Mullardでも十分なんだが。
⑫入力 松下 出力 テレフンケン
これはなかなか良い組み合わせ。東芝よりいい。
音が良く弾み高域もきれいに伸びる。
⑬入力 松下 出力 復刻Mullard
なんかあまり変わらない。もう少し差が出ると思ったが。
松下の力?これならテレフンケンいらないか?
耳がおかしくなってきたかしら。
TRV-EQ3SE真空管の選別備忘録④
さらに試聴は続く....
⑭入力 松下 出力 東芝
⑬を聴いた後ではこれはイマイチ。
⑮入力 松下 出力 GDプレミアム管
こちらのが高域が伸びてよい。
⑯入力 松下 出力 TESLOVAK
ちょっと癖はあるが嫌いじゃない。全体の音が濃くなる。モニター的。
陰影は減るが聴いていて楽しい。凄みのある再生?
ウェットでありながらアナログならではの力感が良く出ている。
音の分離が非常に良い。
ただクラシックでは表現力がイマイチ。
⑰入力 ビンテージMullard 出力 松下
出力 復刻Mullardよりいいかも、でもテレフンケンまではいかない?
でもなかなかいい。
これを踏まえて絞り込んだ球はビンテージMullard、復刻Mullard、TESLOVAK、テレフンケン、松下の5種類。これをさらに再試聴して最終的に選別した組み合わせは...まだ選定中(^^;
TRV-EQ3SE真空管の選別備忘録⑤
今回の真空管の選別の本当の目的は、比較的安い球でMullard、TELEFUNKENコンビに対抗できる組み合わせがないかを探すことだった。
試聴した各真空管の音色は
ロック(メリハリの効いた元気な音)系
TESLOVAK
ジャズ、ボーカル(元気なだけでなく渋味が加わる)系
ビンテージMullard、松下、東芝、TUNG-SOL、GE
クラシック(フラットで高域までよく伸びる)系
テレフンケン、復刻Mullard、GDプレミアム
に分けられる。
そしてこの結果からビンテージMullard、テレフンケン、復刻Mullard、TESLOVAK、松下を選び更なる組み合わせで再試聴。
入力 ビンテージMullard 出力 TESLOVAK
出力松下を使った時よりクラシックの表現力が出る。だがテレフンケンほどではない。
音の分離が良すぎてメリハリが強すぎる?長く聴いているとちょっとうるさく感じるちょっと手前の音?
入力 ビンテージMullard 出力 テレフンケン
TESLOVAKのキャラが無くなりより自然な音になる。クラシック聴くなら絶対これ。
音楽がスムーズに奏でられ耳あたりの良い音。
音が消える間際の響、余韻が最高!
この音を得るために大金をかけるのも分かる気がする。
入力 ビンテージMullard 出力 復刻Mullard
テレフンケンと比べ若干艶が減った感じ。当然クラシックの表現力が落ちる。
比較しなければ十分いい音なのだが。
入力 松下 出力 復刻Mullard
ジャズ、ロックを聴く分にはこちらのが良い。
クラシックでは演奏の表現がテレフンケンより劣るが、一音一音がはっきりしてテレフンケンとは違った味が出る。
かといってTESLOVAKほどでしゃばらず、音がよく弾む
非常にハイレベルな表現力の差。こちらのがモニター的な音。
入力 復刻Mullard 出力 松下
こちらのが音の響き、余韻が出てクラッシクの表現が良くなる。
といってもビンテージMullard-テレフンケンにはかなわないが。
ということで
クラシックを主に聴くなら音の響き、余韻の良さでビンテージMullard-テレフンケンで決まり。
逆にジャズでは押し出しが弱い感じで力感、キレは復刻Mullard-松下の組み合わせがいい。
かといってビンテージMullard-テレフンケンが悪いわけではないが。
ボーカルはそれぞれ違った良さがあり好みの問題。
TESLOVAKは上手く使えば化けるかなと思ったが、結局明るいキャラを抑えきれず音楽のしっとり感を出すことは出来なかった。
あと20歳若かったらこれでガンガン聴いていたかもしれない(笑)
ビンテージMullardに対抗できる球として松下が良かった。これなら代用品として使えそう。
テレフンケンはさすがというか高域の滲み込むような余韻のある響。これは他の球では代用できない。
復刻Mullardが近い音を出すが比較試聴すると超えられない壁があることが分かる。
短時間で試聴した結果なので的外れな評価もあると思います。
TRV-EQ3SE真空管の選別備忘録⑥
借りている真空管はまだ暫く使っていてよいとのことで、さらに別の12AX7も借りることが出来たので追加します。
12AX7たち。
この中から新たな組み合わせを探る。個人でこれだけ揃えるのは大変だ。
今回はTRV-EQ3SE標準のJJ ECC803SとSvetlana
JJはA.k originalの試聴時GDプレミアム管と比べて直感ではGDに決めた。
ただあの時はJJもエージングも済んでいない物だったので今回エージングが終わった管を使っての試聴。
Mullard-復MullardからMullard-JJの試聴
音の押し出しが減ってMullardを生かしきれていない。
JJーGDプレミアム
可も無く不可も無く。昔聴き比べたほどの差はない感じだが。
JJ-復Mullard
やはり聴いていて面白くない。再生に生気が無い。
Svetlanaは4本借りることが出来た。ただし新品でエージングはしていない。
Svetlana-Svetlana
中低域が良く出てメリハリもありなかなか良い。
GDより濃い音。こちらのが好きだな。これはお勧め、値段も安い。
Svetlana-復Mullard
これもなかなか良い。音の輪郭がハッキリする。
Svetlana-GE
悪くは無いが復Mullardのが良かった。
Mullard-Svetlana
これは低域が良く出ていい。
TUNG-SOL-Svetlana
これも悪くない。Svetlanaがいいのかな?
テレフンケン-Svetlana
悪い訳ではないがSvetlanaのキャラが強いのかテレフンケンを使った感じがしない。
オマケ
テレフンケン-テレフンケン
ジャズはもう少し音の厚みが欲しいがスムースに音楽を奏でる。ボーカルの息遣いも最高。
私の好みとしてはやはりMullard-テレフンケンか。
Mullard-松下
現在お気に入りの組み合わせ。Mullard-テレフンケンと比べても遜色ない。