DL-102再登場 [カートリッジ・シェルリード線]
モノラルの再生は普段バリレラVRⅡを使っているがそれ以前はDL-102を使っていた。
暫らくお蔵入りだったが最近DL-102の長所を生かせるレコードがでてきた。
尤も片面だけだが(笑)
Beatles 1
LP1
<Side A>
1. ラヴ・ミー・ドゥ LOVE ME DO *mono
2. フロム・ミー・トゥ・ユー FROM ME TO YOU *mono
3. シー・ラヴズ・ユー SHE LOVES YOU *mono
4. 抱きしめたい I WANT TO HOLD YOUR HAND
5. キャント・バイ・ミー・ラヴ CAN’T BUY ME LOVE
6. ア・ハード・デイズ・ナイト A HARD DAY’S NIGHT
7. アイ・フィール・ファイン I FEEL FINE
8. エイト・デイズ・ア・ウィーク EIGHT DAYS A WEEK
最初の3曲はモノラルで4曲目からステレオ再生となる。
バリレラVRⅡはモノラル専用なのでこのような盤の再生は出来ない。
DL-102はモノラルカートリッジだがカンチレバーがステレオカートリッジと同じ動きをするのでステレオ盤の溝を傷つけない。
後半の曲(ステレオ)も以前より大夫良くなったがステレオ初期のものなので左右のバランスが悪い。
こういう場合違和感のあるセパレーションは無視しモノラルで聴いたほうが良い。
DL-102とMP-500との聴き比べ
DL-102で聴いてしまうとMP-500は破綻の無い端正な再生で躍動感が後退し面白くない。
4曲目以降のステレオに変わってもSide A に関してはDL-102だけの再生で十分楽しめる。
だがSide B になるとDL-102の出る幕は無し(笑)ここからはMP-500の出番となる。
試しにこのレコードでも試してみた。
ステレオ!なんてアピールしているところが時代を感じさせる(笑)
ステレオ再生(MP-500)では右チャンネルからボーカルと演奏、左チャンネルは演奏のみ(笑)
とてもじゃないが1曲でさえ聞いていられない(-_-;
ただ当時のステレオ再生機器はサイドボードのようなアンサンブル型ステレオが主流で左右のスピーカーの間隔が狭く、現在のようにスピーカー間を2mも空けて聴くことなんて考えていなかったと思う。
DL-102でモノラル再生。
ボーカルがセンターに定位して(当然か)安心して聴ける(笑)
Phile-webの日記にDL-102の導入記があったので再掲しておく。
もう5年も前なのか。
2010年02月22日
モノラルカートリッジDL-102導入
アナログプレーヤーのセッティング中にDL-103の針を折ってしまった(-_-;
DL-103C1を持っていながらオリジナルのDL-103はどういう音かを確認する為に買ったものなので、針交換するのに躊躇する。
スタンダードな音だが好んで使いたいとは思わなかったし、実際ラフな試聴テスト用に使っていただけだった。
他に安いカートリッジを探して気が付いた。
そうだモノラルカートリッジを買おう!
ほんとはSPUあたりを狙っていたが現状ではDL-102を買うのがやっとか。
同価格帯でAT-MONO3/LPもあるが以前ログさんにワンランク上のAT33MONOを聞かせてもらったことがあるが好みの音ではなかった。
DL-102は聞いたことが無かったがRayさんも使っているようだしDL-103の針交換価格より安いので購入。
まずaudio-technica MG10にMgネジを使ってリード線は付属のもので試聴。
メーカーのFAQではMCカートリッジだがMMでの再生を推奨している。
これは出力電圧 / 3mV とMM並みにあるのと電気インピーダンス / 240Ωと普通のフォノイコのMCポジションでは再生が難しいのが原因のようだ。
とりあえずMMにてサキコロを再生してみる。
音の切れが凄く充実した中域の出方は以前聞いたAT33MONOとは全然違った。
ただそれだけ(^^;ナローレンジで量感はなく高域も粗い。この状態で女性ボーカルはきついな。
Mgを使ったヘッドシェルも影響しているかもしれない。
そこでMMからMC接続に変えてみた。
TRV-EQ3SEにはMCトランスの昇圧比をHigh,Lowに切り替えられる。メーカー側では10Ωあたりで切り替えることを推奨している。
240ΩというインピーダンスにMCトランスが対応できるか不安だったが、ボリューム8時の位置でちょうど良い音量。
普段は10時ぐらいだがこれなら聴けないことは無い。
MCポジションで聴くと高域の粗さが取れ全体が滑らかな再生をするようになった。
レンジもかなり上に伸び鮮度もよくとても古いモノラルといった感じは無い。
この音の出方はDL-103より好きだな。
そして今までモノラル盤の再生は古い録音だからノイズがあるのだと思っていたが、これはステレオ針を使っていたからでDL-102を使うとノイズが激減した。
モノラルってこんな音が良かったんだー!
こうなるともうちょっと使いこなしてみたくなる。
オーディオ工房で特注の102専用シェルリード線(SHARK WIREの非売品銀線を使いシェルチップが金メッキとロジウムメッキの二種類)
を作って頂いた。
とりあえず金メッキの方を使いortofon LH8000に付けてみる。
MG10はMgの癖がでて解像度は上がるが低域の量感が出なかったので変更。
カートリッジが盤面にこすれそうなので1mm厚のMg板をスペーサーに使う。
リード線にもエージングが必要だろうしシェルも変えたことで以前との比較は意味がない。
ただもう少し低域の量感が欲しい。
そこでMCポジションをMC1からMC2に変更する。
TRV-EQ3SE A.k premiumには二系統のMC入力があるがそれぞれ異なる線材を使用しており、ストレートなMC1に対し低域の量感を出したいときのMC2といった使い方が出来る。
まだDL-102の音を把握できてない状態だが、今のところかなりイイ!
中途半端なマルチなら2chで聴いた方が良いのと同様、変なステレオ録音聴くんならモノラルのがいいなー。