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5人の指揮者の「ワルキューレ」ACTⅠ Prelude [ワーグナー]

自分はワグネリアンでもないしオペラの事もオーケストラの編成さえよく知らない。元々クラシックとは無縁で今後も勉強してまで知りたいとは思っていない(笑)

歌劇「ワルキューレ」は単に自分のオーディオシステムでどの程度の再生が可能か、更に突き詰めていくにはどうすればよいかを考えるためのソフトである。

今まで入手した5人の指揮者の「ワルキューレ」の中でベスト1を選ぶことは出来ない。
録音、演奏での表現方法 キャストの歌声が評価を左右する。
完成度の高いソフトばかりだがここは○○指揮がイイが...
でもこのシーンは△△指揮のが良いなー。ってことがある。
ならばこの五つの「ワルキューレ」をひとまとめしていい所取りしたらどうか(笑)
パートごとに分け好みの演奏を選択し、後で組み合わせて再生すれば理想の「ワルキューレ」が完成する?

但し...

そもそも自分がこの5人の指揮者を語ること自体非常に失礼な話である(笑)
あくまでも自分のオーディオ再生での聴き方で試聴結果はクラシックを知る人にとって失笑を買う内容もあると思う。その辺の無知さは許してほしい。


試聴して感じたことは、歌がある部分はなかなかオーケストラとしての個性を出すのは難しく前奏や間奏の部分で5人の指揮者の主張が明確になる。
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特に前奏曲の聴き比べは非常に面白い。

ACTⅠ 前奏曲

村でトラブルを起こしたジークムントが戦いに負け武器を失い命からがら森の中を逃げ回る緊迫感のあるシーンから始まり、更にヴォータンが起こす嵐が追い打ちをかけクタクタになってフンディングの屋敷(ジークリンデの元)へ辿り着くまでが前奏曲となる。

素人の比較で一番分かりやすいのが演奏のテンポだ。

ただ...

前奏曲のテンポの速さは演出によっても変わると思う。
バレンシア・リングでは舞台にCGで森の中を必死に逃げている映像が流れ、その緊迫した情景を見ながら指揮するとなると必然的にテンポは速くなる?
その映像にショルティのテンポで前奏曲が流れたら違和感が出る(笑)

映像のないステレオでの試聴だが頭の中ではバレンシア・リングでの情景を思い浮かべているのでどうしてもメータ指揮が有利になってしまう(^^;
話の流れからも個人的にはこの前奏曲はある程度早いテンポのが説得力がある。


前奏曲のテンポが早い順に 
カラヤン>メータ>カイベルト>ベーム>ショルティ
となる。
あくまでも前奏曲だけでそれ以降のテンポはまた変わっている。

カラヤン指揮
一番テンポが速くスピード感はあるが軽快過ぎる?
録音のせいか雷(グランカッサ)も遠くから聞こえ迫力が無い。
抑揚が乏しいくアッサリ聴こえる。

メータ指揮
一番聴きなれた前奏曲だが(笑)
カラヤンよりは遅いテンポだがそれでも他より早い方だ。
スピード感とメリハリがあり自分的には一番しっくりする。
録音が一番新しいからかグランカッサも良く響く。

カイベルト指揮
1955年のステレオ録音という事で音質的には不利と感じてしまうが再生が始まれば意識することなく鑑賞してしまう。中庸で やはりこれをスタンダードとして比較していくのが良いかもしれない。

ベーム指揮
カイベルトよりも若干テンポが遅くなるがバランスの取れた充実した録音で量感のある演奏は無難ではあるが聴いていて安心感がある。

ショルティ指揮
ゆったりとした重厚感のある音調だがエッジの効いたメリハリある演奏は聴きごたえがある。ダイナミックレンジも広くオーディオ的には一番凝っている録音かもしれない。


シアターオーディオとして聴く第一幕 前奏曲の好きな順として

メータ>ショルティ>ベーム>カイベルト>カラヤン

という結果になったが....

なんかとんでもない事やり始めちゃったなー(^^;

続くのかー?(笑)



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