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音の逃げ道 [オーディオ]

仕事場の2階にオーディオルームを作るとき業者から防音はどうするか尋ねられたが一般家庭での施工で上手くいった話は聞いたことが無かったのでピアノが置ける程度の床とスクリーン、プロジェクターを吊ることが出来る天井の補強のみ依頼しただけだった。
当初は残響音が酷くデットにする方向でチューニングしている。

開放的なA7の鳴りっぷりは来訪者からの評価も良く、特別な施工はしていないと話すと返って不思議に思われる。
音の好みもあるので一人だけならそれまでだが複数人から同様の反応があったので、もう少し自分のオーディオルームについて考えてみると....

ここからは戯言(笑)

オーディオルームは18畳程度だが1階はその2倍以上の容積がある。
傾斜地なので幅10m奥行き5m高さ1.8mの車庫の付いた鉄筋の基礎がベースとなっている。
IMG_8630.JPG
一般住宅より強固な基礎を要求され予算を圧迫したのでオーディオルームに振り分けれらなかったことを思い出す(^^;

ALTEC A7から放たれる100dB以上の音圧を18畳程度の部屋で吸収することは無理だ。
バキューム式レコードスタビライザーの真空ポンプ程度の音でさえ完全に消音出来ないのが現実(-_-;

外壁に手を当てれば家全体が振動しているのが分かる。
ただその振動自体は悪ではなく上手く鳴っている証ではないかと思い始めた。

A7からの再生音は下手な吸音、防音材に阻まれずオーディオルームを満たしその波動は1階の大きな空間に広がる。
車庫付きの鉄筋の基礎は上部構造体をしっかり支え1階部分はオーディオルームからの音を減衰、整振している?
オーディオルームをスピーカーに例えるなら1階部分はインシュレーターで基礎はオーディオベース(笑)

全く意図はしていなかったが....
部屋は18畳でも家一軒丸ごと使うサウンドハウス(^^;

オーディオルームを作るとき防音とルームチューニングはセットで考えなければならないが防音の比率が高くなるほど難しくなる。
本格的なオーディオをするならやはり防音無しの郊外の一軒家がベスト。
いくら理詰めで処理しても防音は再生音を殺す為のもので必要悪ということを理解した方が良い。


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