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Gene Kelly [シアターソフト]

BSで『雨に唄えば』が放送されているのを見て、そういえばノーカットで観たことは無いなーと途中からだったのでBD盤を購入。

今更と言われるかもしれないが自分の生まれる前の作品をテレビではなく自分のシステムで観ることは結構新鮮だったりする(笑)
ホームシアターの最終目標はドンパチの映画ではなくピュアオーディオ並みのステージが再現できる音楽ソフトを再生すること。
だが再生環境だけでなくソフト側の問題も多々あることから最近は録音の悪いソフトでも楽しめる調整をしている。


最近のミュージカル映画はチェック用に観てきたが、黄金時代の作品は格が違っていた(^^;
CGやワイヤーアクションてんこ盛りの映像ばかり見ていると編集しやすいように考えながら歌い踊るごまかし無しの演技は素人でもすぐ分かる。

まだTV放送もない時代であらゆる分野の有能な人材が集まり映画作りに専念していたのだから時代が進歩しても敵うわけがないか。

その中で注目した人物が「ジーン・ケリー 」

俳優、歌手、監督、ダンサー、振付師という多芸さで独自のミュージカルを色濃く反映させていた。
見ていて楽しいコミカルなダンスをして歌っていると思っていたが、今観るとこれがとんでもなく難しいことをしていたことが分かる。
他の主演映画も観てみたが躍動感に溢れ、アクロバティックな中にもカメラアングルも含め緻密な計算がされて撮影されている。

『雨に唄えば』 1952年
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モノラルだがDTS-MA 5.1chでセンターだけでなく他のチャンネルからも音が出るので臨場感ある再生ができる。

『錨を上げて』 1945年
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DTS-MA 1.0ch
センター1本のみの再生。
高域が粗いので再生は難しかったが調整で大分改善してきた。

『巴里のアメリカ人』 1951年
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ドルビーデジタル 1.0ch
此方もセンター1本のみの再生だが録音が良くなりモノラルを忘れさせる再生ができる。
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後半の17分に及ぶセリフも歌もない無い音楽と踊りだけの映像美はジーン・ケリーだからこそ演じられた作品。

3本買っても新作1本分より安い(笑)
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この時代の映画と映画館の話はジム・キャリー『マジェスティック』が参考になる。
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