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ジャズと煙草とオーディオと [オーディオソフト]

7人の指揮者の「ワルキューレ」からレジーヌ・クレスパンに辿り着きシステムのクラシック再生能力が把握できた所で一段落。

ALTEC A7で映画やジャズの再生が良いのは当たり前。
クラシックの再生もこなせるオールマイティなシステムを目指して調整してきた。

気分を変えて昔のようにジャズをメインにした試聴スタイルに戻す。
と言ってもジャズにもそんな詳しくはなくオリジナル盤への執着も無いが(^^;

久々に「マンハッタン・ジャズ・クインテット」を引っ張り出し聴き始める。

『セッション』『ラ・ラ・ランド』の監督は映画の中で何度も「ジャズは瀕死の状態」という発言をしている。
本心は分からないが共感するところはある。

最近のオーディオでの試聴ではジャズの新譜が少なくなってきた。
ホーンセクションが充実したものが好きだがそのようなものは殆ど無いし(^^;
結局ジャズといっても女性ジャズボーカルがメインでBGMのようなピアノトリオのアルバムは買わなくなった。

オーディオ機器メーカーもJBL,McIntoshが衰退しワイドレンジで繊細さを追求するハイレゾを謳ったものが流行り濃いジャズを再生するシステムが無くなってきた。

「マンハッタン・ジャズ・クインテット」から始まり好みのジャズを追いかけて行ったら1950年代の過去に遡ってしまった(^^;

最近はモノラルもうまく再生できるようになったので過去の音楽を聴き込んでいくとその時代背景も感じ取れる。

個人的にジャズの原点と感じるアルバム
0517a.jpg
BILLIE HOLIDAY 奇妙な果実

ネットで調べればどんな果実かすぐわかる。
購入した当時はモノラル針もなかったのでうまく再生できず、SP盤の時代だから録音が悪いのだと決めつけていたが....
GE バリレラとAC-3000MCとの組み合わせでオイルダンプをタップリかけて再生すると...

心を揺さぶる歌声が....

いまこの曲を自宅以外の場所で聴くことは出来ない。
これを歌っている当時のジャズクラブの情景を思い浮かべると煙草の煙が見えてくる。
煙草は周りの異臭を香りで誤魔化すためのもの。
香水と同様本来煙草は臭い消しの役割が大きいと思っている。
世の中あまりにもきれいになり煙草自体が異臭扱いされるようになってしまったが(^^;

禁煙が当たり前の現代 小綺麗でお洒落なジャズクラブにこんな曲が選曲されることは無い。
ジャズは時代と共に進化するのは当然だがオーディオと一緒で取り残されたものがある。

同じように春を売る女性の歌なんてのもある。
こちらは当初からラジオでの放送は禁止だったらしいが(^^;
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Ethel Ennis  Love For Sale

こんな訴求力のある歌声はモノラルだからか?
曲の内容はどうであれ名曲、名盤でありこういうアルバムの存在があってこそのジャズだと思う。


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