7人の指揮者の『ワルキューレ』第二幕 [ワーグナー]
第二幕は長いのでモチベーションを保つのが大変だ(笑)
今回ティーレマン盤BDの日本語字幕のおかげで、なんとか挫折せずに聴き通すことができた。
どのオペラもそうかもしれないが三幕に分かれた本編245分の『ワルキューレ』を一纏めで評価するのは無理がある。
こうやって聴き比べると一幕ごとに其々の評価が変わってくる。
聴きどころは
前奏曲からヴォータンの掛け声でブリュンヒルデが登場するシーン。
フリッカの登場からヴォータンとの話し合い。
ジークムントの前にブリュンヒルデが現れてから最後まで。
問題は中盤のヴォータンの意思をブリュンヒルデの前で呟く単調で退屈なシーン(-_-;
はじめは「ラインの黄金」のハイライトを語るだけのものと思っていたが、ちゃんとした和訳のおかげで以降の話で重要なことも語られていることを知った。
と同時に矛盾も沢山出てきて....やっぱり難解だなー(笑)
クリスティアーン・ティーレマン指揮/シュターツカペレ・ドレスデン 2017年
ジークムント/ペーター・ザイフェルト
ジークリンデ/アニヤ・ハルテロス
フンディング/ゲオルク・ツェッペンフェルト
ブリュンヒルデ/アニヤ・カンペ
ヴォータン/ヴィタリー・コワリョフ
フリッカ/クリスタ・マイア
『ワルキューレ』第二幕の流れを知る必須ソフト。
これをまず最初に観ないとその後の作品の比較なんて出来ない(笑)
ダニエル・バレンボイム指揮/ミラノ・スカラ座管弦楽団「ワルキューレ」2010年
ジークムント/サイモン・オニール
ジークリンデ/ヴァルトラウト・マイヤー
フンディング/ジョン・トムリンソン
ブリュンヒルデ/ニナ・シュテンメ
ヴォータン/ヴィタリー・コワリョフ
フリッカ/エカテリーナ・グバノヴァ
他の作品と比べてしまうと第一幕同様 抑揚が単調でなかなか感情移入できない(^^;
ズービン・メータ指揮/バレンシア州立管弦楽団 2007年
ジークムント/ペーター・ザイフェルト
ジークリンデ/ペトラ・マリア・シュニッツァー
フンディング/マッティ・サルミネン
ブリュンヒルデ/ジェニファー・ウィルソン
ヴォータン/ユハ・ウーシタロ
フリッカ/アンナ・ラーション
前奏曲からヴォータンの掛け声でブリュンヒルデが登場するシーンはこれが最高。
ヴォータンのユハ・ウーシタロ、ブリュンヒルデのジェニファー・ウィルソンは若くよく声が出ている。
ただ その後のジークムントとブリュンヒルデのシーンではジェニファー・ウィルソンの歌声はそれなりになってしまう(^^;
ズービン・メータ指揮/バイエルン国立管弦楽団 2002年7月
ジークムント/ペーター・ザイフェルト
ジークリンデ/ヴァルトラウト・マイヤー
フンディング/クルト・リドル
ブリュンヒルデ/ガブリエーレ・シュナウト
ヴォータン/ジョン・トムリンソン
フリッカ/藤村実穂子
ペーター・ザイフェルトは若く力強く声がよく通る。
これだけ聴いていれば特に不満もなく、メータ指揮の演奏も好きなんだが......
過去の名盤聴いてしまうとヴァルトラウト・マイヤーでさえイマイチと感じてしまう(笑)
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 1967年
ジークムント/ジョン・ヴィッカーズ
ジークリンデ/グンドゥラ・ヤノヴィッツ
フンディング/マルッティ・タルヴェラ
ブリュンヒルデ/レジーヌ・クレスパン
ヴォータン/トーマス・ステュアート
フリッカ/ジョゼフィン・ヴィージー
前奏曲はちょっと軽い感じがするが、第一幕での印象とは大きく違いだるい第二幕を飽きずに聴き続けられる(笑)
第一幕の早いテンポから普通になった感じがする。
ジークムントの歌い方は第一幕同様ゆっくりしたテンポを貫いている?
レジーヌ・クレスパンの優しい歌声はブリュンヒルデには合わない感じがするがそれでも聴き入ってしまう。
フリッカのジョゼフィン・ヴィージーもなかなか良い。
カール・ベーム指揮/バイロイト祝祭管弦楽団 1967年7月
ジークムント/ジェームズ・キング
ジークリンデ/レオニー・リザネク
フンディング/ゲルト・ニーンシュテット
ブリュンヒルデ/ビルギット・ニルソン
ヴォータン/テオ・アダム
フリッカ/アンネリース・ブルマイスター
前奏から迫力ある演奏
テオ・アダムのヴォータンはなかなかいい。
ビルギット・ニルソンも元気がある。
録音がよく元気すぎる程のメリハリの付いた再生(笑)
第二幕はベーム盤がバランスよく一番聴きごたえがある。
ゲオルグ・ショルティ指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 1965年
ジークムント/ジェームズ・キング
ジークリンデ/レジーヌ・クレスパン
フンディング/ゴッドロープ・フリック
ブリュンヒルデ/ビルギット・ニルソン
ヴォータン/ハンス・ホッター
フリッカ/クリスタ・ルードヴィヒ
第二幕の前奏曲もゆったりとしたテンポで始まる。
カイルベルト盤を聴いてしまうとハンス・ホッターの歳を感じ物足りない。
ジークムントの前にブリュンヒルデが現れてからもシーンは、第一幕では籠った声のジェームズ・キングも本来の声に戻っているがビルギット・ニルソンとのやり取りでの抑揚の表現はベーム盤のがスピード感があって好きだ。
ヨゼフ・カイルベルト指揮/バイロイト祝祭管弦楽団 1955年8月
ジークムント/ラモン・ヴィナイ
ジークリンデ/グレ・ブロウェンスティーン
フンディング/ヨーゼフ・グラインドル
ブリュンヒルデ/アストリッド・ヴァルナイ
ヴォータン/ハンス・ホッター
フリッカ/ゲオルギーネ・フォン・ミリンコヴィッツ
録音も古くCDなのでそれ程聴きこんでいなかったが、こうやって比較試聴すると古さなんて感じず、名盤と言われるだけのことはある。
ハンス・ホッター全盛期で声がよく出ているし、他のキャストも充実しており聴きごたえがある。
今回ティーレマン盤BDの日本語字幕のおかげで、なんとか挫折せずに聴き通すことができた。
どのオペラもそうかもしれないが三幕に分かれた本編245分の『ワルキューレ』を一纏めで評価するのは無理がある。
こうやって聴き比べると一幕ごとに其々の評価が変わってくる。
聴きどころは
前奏曲からヴォータンの掛け声でブリュンヒルデが登場するシーン。
フリッカの登場からヴォータンとの話し合い。
ジークムントの前にブリュンヒルデが現れてから最後まで。
問題は中盤のヴォータンの意思をブリュンヒルデの前で呟く単調で退屈なシーン(-_-;
はじめは「ラインの黄金」のハイライトを語るだけのものと思っていたが、ちゃんとした和訳のおかげで以降の話で重要なことも語られていることを知った。
と同時に矛盾も沢山出てきて....やっぱり難解だなー(笑)
クリスティアーン・ティーレマン指揮/シュターツカペレ・ドレスデン 2017年
ジークムント/ペーター・ザイフェルト
ジークリンデ/アニヤ・ハルテロス
フンディング/ゲオルク・ツェッペンフェルト
ブリュンヒルデ/アニヤ・カンペ
ヴォータン/ヴィタリー・コワリョフ
フリッカ/クリスタ・マイア
『ワルキューレ』第二幕の流れを知る必須ソフト。
これをまず最初に観ないとその後の作品の比較なんて出来ない(笑)
ダニエル・バレンボイム指揮/ミラノ・スカラ座管弦楽団「ワルキューレ」2010年
ジークムント/サイモン・オニール
ジークリンデ/ヴァルトラウト・マイヤー
フンディング/ジョン・トムリンソン
ブリュンヒルデ/ニナ・シュテンメ
ヴォータン/ヴィタリー・コワリョフ
フリッカ/エカテリーナ・グバノヴァ
他の作品と比べてしまうと第一幕同様 抑揚が単調でなかなか感情移入できない(^^;
ズービン・メータ指揮/バレンシア州立管弦楽団 2007年
ジークムント/ペーター・ザイフェルト
ジークリンデ/ペトラ・マリア・シュニッツァー
フンディング/マッティ・サルミネン
ブリュンヒルデ/ジェニファー・ウィルソン
ヴォータン/ユハ・ウーシタロ
フリッカ/アンナ・ラーション
前奏曲からヴォータンの掛け声でブリュンヒルデが登場するシーンはこれが最高。
ヴォータンのユハ・ウーシタロ、ブリュンヒルデのジェニファー・ウィルソンは若くよく声が出ている。
ただ その後のジークムントとブリュンヒルデのシーンではジェニファー・ウィルソンの歌声はそれなりになってしまう(^^;
ズービン・メータ指揮/バイエルン国立管弦楽団 2002年7月
ジークムント/ペーター・ザイフェルト
ジークリンデ/ヴァルトラウト・マイヤー
フンディング/クルト・リドル
ブリュンヒルデ/ガブリエーレ・シュナウト
ヴォータン/ジョン・トムリンソン
フリッカ/藤村実穂子
ペーター・ザイフェルトは若く力強く声がよく通る。
これだけ聴いていれば特に不満もなく、メータ指揮の演奏も好きなんだが......
過去の名盤聴いてしまうとヴァルトラウト・マイヤーでさえイマイチと感じてしまう(笑)
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 1967年
ジークムント/ジョン・ヴィッカーズ
ジークリンデ/グンドゥラ・ヤノヴィッツ
フンディング/マルッティ・タルヴェラ
ブリュンヒルデ/レジーヌ・クレスパン
ヴォータン/トーマス・ステュアート
フリッカ/ジョゼフィン・ヴィージー
前奏曲はちょっと軽い感じがするが、第一幕での印象とは大きく違いだるい第二幕を飽きずに聴き続けられる(笑)
第一幕の早いテンポから普通になった感じがする。
ジークムントの歌い方は第一幕同様ゆっくりしたテンポを貫いている?
レジーヌ・クレスパンの優しい歌声はブリュンヒルデには合わない感じがするがそれでも聴き入ってしまう。
フリッカのジョゼフィン・ヴィージーもなかなか良い。
カール・ベーム指揮/バイロイト祝祭管弦楽団 1967年7月
ジークムント/ジェームズ・キング
ジークリンデ/レオニー・リザネク
フンディング/ゲルト・ニーンシュテット
ブリュンヒルデ/ビルギット・ニルソン
ヴォータン/テオ・アダム
フリッカ/アンネリース・ブルマイスター
前奏から迫力ある演奏
テオ・アダムのヴォータンはなかなかいい。
ビルギット・ニルソンも元気がある。
録音がよく元気すぎる程のメリハリの付いた再生(笑)
第二幕はベーム盤がバランスよく一番聴きごたえがある。
ゲオルグ・ショルティ指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 1965年
ジークムント/ジェームズ・キング
ジークリンデ/レジーヌ・クレスパン
フンディング/ゴッドロープ・フリック
ブリュンヒルデ/ビルギット・ニルソン
ヴォータン/ハンス・ホッター
フリッカ/クリスタ・ルードヴィヒ
第二幕の前奏曲もゆったりとしたテンポで始まる。
カイルベルト盤を聴いてしまうとハンス・ホッターの歳を感じ物足りない。
ジークムントの前にブリュンヒルデが現れてからもシーンは、第一幕では籠った声のジェームズ・キングも本来の声に戻っているがビルギット・ニルソンとのやり取りでの抑揚の表現はベーム盤のがスピード感があって好きだ。
ヨゼフ・カイルベルト指揮/バイロイト祝祭管弦楽団 1955年8月
ジークムント/ラモン・ヴィナイ
ジークリンデ/グレ・ブロウェンスティーン
フンディング/ヨーゼフ・グラインドル
ブリュンヒルデ/アストリッド・ヴァルナイ
ヴォータン/ハンス・ホッター
フリッカ/ゲオルギーネ・フォン・ミリンコヴィッツ
録音も古くCDなのでそれ程聴きこんでいなかったが、こうやって比較試聴すると古さなんて感じず、名盤と言われるだけのことはある。
ハンス・ホッター全盛期で声がよく出ているし、他のキャストも充実しており聴きごたえがある。