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ティーレマン指揮『ワルキューレ』 [ワーグナー]

2017年4月に行われたザルツブルク復活祭音楽祭のライヴ映像。
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購入してから調べたら6月にNHKプレミアムシアターで放送されているではないか(^^;
テレビはあまり見ないので全然気づかなかった(-_-;
ネットで調べてもあまり話題にならなかったようだが....

ジークムントにペーター・ザイフェルトが配役されていたので迷わず購入(笑)

メータ指揮で2002年 バイエルン国立歌劇場が初演。
2007年 バレンシア州立歌劇場でも演じジークムント役として一番気に入っている。

バレンシアから10年経ち更に指揮者が変わると歌い方がどう変わるのか興味深々。
といってもここで演奏内容や感想を書いてもただのポエムでしかない。

他の指揮者の『ワルキューレ』を聴きなおして初めて比較できる。

輸入盤だが日本語字幕も付いていた。

そしてこの日本語訳が非常に良い。
今まで字幕付きや付属の対訳文を見ていたがドイツ語を直訳しただけで話の筋が見えない訳が多かった。
それで自分でも数種の日本語訳からストーリーに合った訳を組み合わせ再編集したが結局意味が分からない部分があった。
第二幕のブリュンヒルデに呟くヴォータンの独り言は意味不明で退屈なシーンだったが分かりやすい字幕のおかげで初めて理解できた。

この日本語字幕だけでも買う価値はある(笑)

2012年に『ニーベルングの指環』を鑑賞し始めて5年経っても未だ『ワルキューレ』さえ把握できていない(-_-;
この間 登場人物に対する印象も大きく変わった。

当初悪役と思っていたフンディングだが、領主として盗賊から献上されたジークリンデを妻として迎え入れ、失踪すれば結婚の神フリッカに泣きつくさまは劇中の演出の違いとで違和感を覚える。

ジークムントは自分が不幸を呼ぶ男と認識しており早々に立ち去ろうとしたのに、不幸が住む家に 不幸を持ちこむことは出来ないと呼び止めるジークリンデ。
ジークリンデの生立ちは不幸だったが領主の妻としての地位と生活は安定していたはず。

結局ヴォータンの血を引く娘 ジークリンデも自分勝手?
行く先々でトラブルを起こすジークムントの話にそのような男を自分も好ましく思っていないとフンディングが言うと丸腰の男を恐れるのは臆病者だと言ってのける(笑)

こうなると其々の人物像のイメージが変わり感情移入の具合も観方も違ってくる。

システムの熟成度も5年前とは大きく違い、もう一度他の『ワルキューレ』を聴き直すことにした。
9人の指揮者と10の公演を鑑賞しているがワイマールはBDディスクを認識しなくなってしまった(-_-;
METは今更観るのは苦痛なので却下(笑)

ティーレマン、メータ、ベーム、カイベルト、ショルティ、カラヤン、バレンボイム指揮に絞り聴き比べる。
以前もイベントとして5人の指揮者の聴き比べをしたが第一幕までで挫折した(^^;

今回は7人の指揮者の『ワルキューレ』
また挫折するのか(笑)


ザルツブルク復活祭音楽祭
クリスティアーン・ティーレマン指揮『ワルキューレ』
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 ペーター・ザイフェルト(ジークムント/テノール)
 ゲオルク・ツェッペンフェルト(フンディング/ バス)
 ヴィタリー・コワリョフ(ヴォータン/バリトン)
 アニヤ・ハルテロス(ジークリンデ/メゾ・ソプラノ)
 クリスタ・マイア(フリッカ/メゾ・ソプラノ)
 アニヤ・カンペ(ブリュンヒルデ/ソプラノ)
 ヨハンナ・ヴィンケル(ゲルヒルデ/ソプラノ)
 ブリット・トーネ・ミュラーツ(オルトリンデ/ソプラノ)
 クリスティーナ・ボック(ワルトラウテ/メゾ・ソプラノ)
 カタリーナ・マギエラ(シュヴェルトライテ/アルト)
 アレクサンドラ・ペーターザマー(ヘルムヴィーゲ/メゾ・ソプラノ)
 ステパンカ・プカルコヴァ(ジークルーネ/メゾ・ソプラノ)
 カトリン・ヴントザム(クリムゲルデ/メゾ・ソプラノ)
 ジモーネ・シュレーダー(ロスワイセ/アルト)
 シュターツカペレ・ドレスデン
 クリスティアーン・ティーレマン(指揮)

 演出:ヴェラ・ネミロヴァ
 舞台:ギュンター・シュナイダー=ジームセン
 舞台再構築&衣装:ジェンス・キリアン
 照明:アラフ・フリーゼ
 映像:ロカフィルム

 収録時期:2017年4月5-17日
 収録場所:ザルツブルク祝祭大劇場(ライヴ)
 収録監督:ティツィアーノ・マンシーニ

 収録時間:235分
 画面:カラー、16:9、HD 1080i
 音声:PCMステレオ、DTS-HD MA 5.0
 字幕:独英仏西伊韓日


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