サウンドボックス コロンビア No.15 の分解 [蓄音機]
サウンドボックスのダンパーの交換では思ったような効果が得られず、やはりダイアフラムの腐食した穴が気になる。
こうなると悪い虫が騒ぎ出し(笑)予備のサウンドボックスは手に入らなくても汎用のダイアフラムがある事を知り入手。
No.15と形は違うが径は大体同じようで現物合わせ出来そう。
失敗すれば本当のゴミになる事を覚悟し分解してみる。
サウンドボックスの構造は鉄針からカンチレバーを介して振動盤に伝わりホーンで音量を上げる。
カートリッジの信号がダイレクトにコンプレッションドライバー+ホーンに繋がっていると考えた方が分かりやすいか?
針先を爪に当てて擦っても結構音が出る。
カンチレバーと振動盤の固定は下調べではハンダ処理していると思った。
ところがハンダごてを当てても一向に溶けない(^^;
よ~く観ると小さなマイナスのネジで固定されていた。
溝にゴミが溜まりハンダを盛っているように見えた(笑)
後々考えるとゴミでは無くネジと振動盤の共振を押さえる為の処理だったのかも?
再固定時はワックスを垂らしておく。
本体と振動盤の間のガスケットはビッシリ付いているので簡単には剥がれない。
という事でオリジナル振動盤よ さようなら~。
ダイアフラムの厚みは0.1mmで思っていたより薄い。
さて汎用のダイアフラムだが径は問題ないが高さが合わない(-_-;
苦肉の策でダイアフラムを変形させカンチレバーと固定する。
ガスケットはハネナイトゴムで代用。
この状態で再生
取りあえず音が出る(笑)
ただ見栄えが悪いし、カンチレバーはダイアフラムに対してある程度テンションがあった方がいいんじゃないか?
ガスケットの厚みを変えダイアフラムをあまり変形させない位置で組み上げてみる。
期待を込めて再生するが正直変わらない。
ゴミにならず予備のサウンドボックスも探さなくて済んだ事を喜ぶべきだが.....
本心はここまでやって以前と大して変わらない音質にガッカリしている(笑)
そんなに甘くは無いかー。
今後の課題
ガスケットは他の素材が良さそうだ。
針を固定するネジの制振と加工
針圧110gを何とかしたい。
と考えていた所でチャンデバの故障(-_-;
また暇になったら遊ぼう。