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Golden Dragon ECC83T Trustworthy-Valve復刻版 再編集 [真空管の備忘録]

2011年7月10日

Golden Dragonから新しい12AX7が発売された。
GD ECC83T/12AX7T
DSC_3050_448.JPG
Trustworthy-Valve復刻版UKトーンとしてPMブランドでも発表されている。
これに伴いE83CC-01はリストから消えているので生産中止か。
E83CC-01はピンが金メッキ。
DSC_3053_449.JPG
金メッキのピンはメッキした厚みが災いして何回も抜き差ししているとソケットが緩み接触不良の原因となるようだ。
自分のTRV-EQ3SEはもう何十回も抜き差ししているが今のところ大丈夫。

しかしTrustworthy-Valve復刻版というのがよくわからない。
初めはブランド名かなと思ったら直訳すれば高信頼管ではないか(^^;
さらにUKトーン?
ウェブで調べるとBRIMARの12AX7の改良版6057に同じ黄色の三角にTの文字が入ったステッカーが張られているの見つけた。
このステッカー自体が高信頼管の証で誇らしげといった表現がされている。

Mullardの復刻版はオリジナルとは別物の名ばかりの球だったが、このGDのTrustworthy-Valve復刻版はどういった音色を聴かせてくれるか。

オーディオ工房より4本の新品を貸してもらい、まずはTRV-EQ3SE A.k premiumに換装する。
これには前段Mullard-後段BRIMARの12AX7が組み込まれていた。
エージングをかねて4本とも変えたが、初めからそこそこの音が出たのには驚いた。
Mullard-BRIMARからどの程度落胆するか試したのに(笑)

よくエージングが進むまで本領を発揮出来ないと言われるが、いままでの球を換装して試聴してきた経験では良い球は10分ほど通電すればエージングが不十分でもいい音が出る!
逆にダメな球(好みではない球)はいくらエージングしても変わらない。
なので私はぱっと聴きの第一印象を重視する。

その点ではGD ECC83Tは合格。
だからといてMullard-BRIMARを超えるようなことは無いが。
この組み合わせは私の好みであって万人に受けいられる音ではない。
ある意味癖のある音だ。他のビンテージ管もそれぞれ癖を持っておりそれが自分の好みかどうかで評価が変わる。

だが現行管ではそんな癖のある球よりフラットでワイドレンジ、低ノイズを要求するべきだ。
今までの現行管で好印象だったのがFull music。ただ値段が高くもうちょっと出せば松下のNOS管が買えてしまう(^^;
Svetlanaの12AX7も値段の割りにがんばっているがもうちょっと上品さがほしい。

Trustworthy-Valve復刻版は値段も安く特に癖も無いリファレンスとして使える球だと思う。
私は12AX7で好みの音色を求めているが、逆にこのECC83Tを使い他のアクセサリーで音色を調整するのが健全なオーディオだと思う(笑)

その後Mullard-GD ECC83Tの組み合わせで試聴してもMullardの良さをうまく引き立ててくれる。
残り2本をMC275の後段に使い前段Mullard1本、後段ECC83T2本で聴いてみても好みの音色で十分代用できた。

もしアンプキットを組み立て付属の12AX7をそのまま使っていたり、Triodeのアンプで12AX7がノーマルのままならTrustworthy-Valve復刻版に換装してみる価値は十分あると思う。
もし変わらないならそれは使いこなしに問題あり!
特にTRV-88ESはC/P重視の価格設定でグレードの低い12AX7を使っているので前段1本の交換だけで良くなる。後段12AU7二本は変えても変化を聴き取るのは難しいのでそのままでも可。
普通付属の電源コードを使わないのと同様12AX7も一緒に交換してほしたほうがいい。

 


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