センターチャンネルの音声成分

マルチチャンネルにおけるセンターチャンネルの位置づけはセンター＋サラウンドスピーカーと考えた方が良い。

設置環境の難しさからセンターレスでの再生もアリという評論家も多いが．．．．

センターを無しにするということは全てサラウンドスピーカーで再生することで、本来の5.1chの再生とは程遠いものになる。

AVアンプがそれを補正してくれるなん思うこと自体、それこそファントム。

ピュア2chではトーンコントロールでさえ嫌いセッティングで詰めていくのに、肝心のリアルセンターを排除したマルチチャンネルなんて考えるほうがおかしい。

まあ部屋全体に音を満たすシアターモドキで十分とする人にはそれでいいのだろうが、センタースピーカーを使った本来のマルチチャンネルの解像度と同等と思われては困る(-_-;

最近の映画は製作段階でセリフはセンターのみにしてサラウンドスピーカーへ音の移動と広がりを振り分けてメリハリをつけている。

問題なのは音楽ソフトで制作側の意図がバラバラ(-_-;
FL、FRをメインにしセンターはサラウンド扱いでボーカルのレベルが低かったり入っていないものもあり統一されていない。
これがフロントスピーカーを重視しファントムセンターなるものを提唱する原因になっている。

しかしAVアンプの場合せっかくのハイエンドフロントスピーカーでもセンターチャンネルの成分が入ると2ch再生時よりも解像度が低下し音を濁す。
更にサブウーハーも無しにするとLFEの信号もフロントに入り込みもう無茶苦茶(-_-;

そんな状態での音楽ソフトのインプレなんて．．．．．

こんな規格を作ったメーカーの責任は重い。

センター使わないなら4.0chでなく潔くピュア2chで再生し後方は別アンプを使ったマトリックスサラウンドにしたほうが絶対良いと思うが．．．．


結局映像を選ぶか音質を選ぶか妥協しなければならない。

久しぶりに110インチにしたが迫力あるなー（笑）