SSブログ

『フューリー』(Fury) [シアターソフト]

久々の気合の入った戦争映画。
0328b.jpg
最近はデジタル撮影が主流で加工し過ぎな映像はより嘘っぽく見えてしまう(-_-;
この映画は敢えてフィルム撮影に拘りデジタル加工もしてはいるが、その質感は非常にリアルに映る。
映画の世界もデジタルからアナログ(フィルム)撮影に回帰するのかもしれない。

プライベート・ライアンには及ばないが唯一勝るものは博物館所有で駆動可能な本物のTiger I型戦車を走らせていることだ。
0328a.jpg
フューリーのM4中戦車シャーマンも博物館所有のもので、戦車を使った戦闘シーンは非常にリアル。
チョット演出し過ぎだが曳光弾の色が発火性物質の違いにより赤か緑になっている所まで再現している。


残念なのがティーガーIが待ち伏せて最初に最後尾の車両から攻撃したこと。
監督も本来なら先頭車両からの攻撃が鉄則だが主人公を真っ先に破壊するわけにもいかないので最後尾の車両から破壊したと解説していた。
だが、こうなるとウォーダディーの巧妙な指揮によりティーガーIを撃破したのではなくティーガーIの車長が無能だったおかげで勝てたことになってしまう(^^;
アメリカ陸軍の車長だったら、中にはそんなのがいるかもしれないと納得してしまうだろうが(笑)4両のシャーマンを相手するのにそんな間抜けな車長がいるとは思えない。

ここまで拘ったのだから、もう少し脚本を練って一時的にフューリーが二番手になるとか行き止まりで最後尾の車両から反転移動するようなシチュエーションが欲しかった。

ドラマとしては一日に沢山の内容を詰め込み過ぎて時間の感覚がマヒしてしまう。
ラストの敵兵の行動も納得できないがそういう映画だと割り切るしかない。

この映画は当時の本物の戦車を使って戦闘シーンを収録していることに価値がある。

0.1chが無くなった7.0chでの再生だがサブウーハーが無くなったわけではないので低域が不足するような事も無く不自然な共振が起こらない分本編に集中できデメリットは感じられない。



共通テーマ:日記・雑感