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LPでないLP [オーディオソフト]

最近のレコードは2枚組が多い。
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CDが登場した時、収録時間がレコード盤より長い分おまけで数曲多いCDが結構あった。
このお買い得感がレコードからCDへの移行に拍車がかかりレコード棚を駆逐していった。
今はCDより曲数を減らさないように2枚組になっているようだが。

逆に2枚組だと曲が足りなくなる(^^;
足りない分余裕を持って各面に3~4曲を均等に割り振っているが、レコード再生というものを全く理解していない者が考えた配分である(-_-;

普通の1枚物の収録では片面5曲~6曲は入っている。
片面の収録時間が短いと12インチシングルを聴く感じで落ち着かない。
2枚組にするなら16曲以上は欲しい。
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The Best of Eva Cassidyは2枚組でCDと同じ20曲が収録されている。

片面に収録曲が少ない方が音が良いという意見もあるが、お馴染みの高音質化を謳い価格を上げる口実にもなる。
本当に高音質にするなら45回転盤で出せるはずだ。
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グラディエーター(サントラ)LPは2枚組45回転でギッシリ入っている。

高音質かどうかを決めるのは買って実際に聴いたユーザーである。

ピュアLPだ重量盤とかで高音質を謳ってもそれはオーディオ機器の端子にWBTを使っているとか他より大型のインシュレーターを付けましたと言っているのと同じだ。
ある程度音質に影響するがそれが全てではない。

昔のレコードには片面二十数分と限られたの中で選曲、曲順、収録曲の構成等製作者がこういう風に聴いてほしいという意図が感じられる盤があった。
CDになりA面、B面の割り振りの制約が無くなり頭出しも簡単に出来、曲順も任意に変えられる機能が付くとレコードのように順番を考える必要が無くなった?
聴く方も好きな曲だけで他は飛ばして聴くようになる。
だが、そういう聴き方をしていると好きな曲でさえすぐに飽きてくる。

レコードの場合は曲間の頭出しはそれなりにリスクを伴う(^^;
当然無理はしたくないから好きな曲ではなくてもそのまま我慢して聴く(-_-;
ところが何回も聴いているとそれ程でもなかった曲が好きになってくる(笑)

更に聴き込んでいく内にまた新しい発見がありそのアルバムが自分にとっての名盤として残る。

しかし、片面に3曲程しか収録されていないと余韻に浸る暇も無い(-_-;
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面倒で片面ごと飛ばしてしまうケースもある(笑)

レコード再生には面倒な操作が必要だ。
それが好きでやっているので苦にはならないが不必要な手間はゴメンだ。
針を落としたらじっくり聴き込みたい。
それがLP(Long Play)なのだから。
現状の作り方では名盤は生まれてこないだろう。
レコードである必要性も感じない(^^;

折角のブームもレコードで再生して聴くという優位性が感じられなければすぐに廃れてしまう(-_-;
個人的には無理に2枚組にせず選りすぐりの曲を1枚に集約して出して欲しい。



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