12AU7の選別 ② KR845シングル [真空管の備忘録]
真空管の選別は一期一会である。
そしてその音色の変化は実機換装での比較評価であり対象のアンプ、システム環境が変われば評価も変わる。
TU-8300Rを使た300Bの比較ではGenalex PX300BよりもFullMusic 300Bのが良かったがSV-S1616Dでは逆にGenalex PX300Bのが良い。
以前お借りしたWEの300BシングルアンプでもFullMusic 300Bのが良かったので思い込みは危険だ。
低域用に使っているKR845シングルアンプも動作は安定しているが満足しているわけではない。
Project KR845 Single などと大見得を切ったはいいがノイズに悩まされたり一般の845の音色を想定した対策が逆効果だったりと取りあえず38cmウーハーを駆動する力はあるが当初自分がイメージした音には鳴ってくれない。
マルチアンプのシステムもある程度落ち着いてくると、さらに低域の表現に不満が出てくる。
もう少しタイトにしたい.....
だからといってKR845、KR2A3を変えようなんて考えは一切ない。
再度12AU7の変更でどの程度変化するか?
前回の12AU7の選別ではRCA、GE、TUNG-SOL、JJの中で比較試聴を行い最終的にはルックスでクリアトップのRCAが残った(笑)
次の候補は....
SV-S1616Dの前段 12AT7ではVALVO ECC81は自分のシステムにベストマッチのパフォーマンスを聴かせた。
当然他でも試してみたくなる。
VALVO ECC82
本来ならSV-S1616Dで試すのが順当だが換装はジャンク扱いになったSV-S1616Dより先にメインのKR845シングルが優先する(笑)
ダメならSV-S1616Dで試せばいい(^^;
真空管ブランドの選択は新たな発見を求めて楽しもうと思わないとやってられない。
それが嫌なら定番のブランドを選び出ている音が良い音なんだと自分に言い聞かせるしかない。
捻くれ者の自分にはそんなチョイスは面白くないので敢えて避ける。
今までの経験を元にこの球ならこんな音が出るんじゃないかなーとイメージする。
当然実際換装してみるまで分かるものでは無いが、イメージ通りに出てきた時の快感といったら....
そしてこういう巡り合いがあるからやめられない(笑)
MC275前段にMullardを使った時の衝撃、TRV-EQ3SE A.k premiumに前段Mullard,後段BRIMARを使った時の感動とMT管の換装だけでなんでこんなに変わるの?という経験がまた一つ加わった。
これはもう外せない。
今まで不満だった低域の緩さが一気に解決した。
チョット残念だが(^^;
前段VALVO ECC82、後段KR2A3、出力管KR845のシングルアンプとして弄る必要が無くなってしまった。