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ALTEC A7のマルチアンプを考える [マルチアンプ]

38cmのウーハーとホーン+コンプレッションドライバーという能率の大きく異なるユニットをネットワークを介し1台のアンプで駆動するのは難しい。

低域の締まりと力強さを持ちながらウェットな中域と繊細でしなやかな高域の再生となると周波数帯域で相反するキャラクターを持たすネットワークと超ハイエンドなアンプが必要になってくるだろう。

当然そんなものは試せないのでもっと安上がりな事を考えるとマルチアンプになる。

ディバイディング・ネットワークを使わずにマルチ駆動をする試みは1933年に既に始まっていたという。
ALTECからもチャンネルディバイダーは出ていた。


DCX2496導入時は残留ノイズに悩まされたがその大きな原因はパワーアンプの選別にあった。
当時はB-2102MOSとMC275しか持っていなかったから仕方ないのだが(^^;

A7のマルチアンプに必要なのはパワーでは無くトルクのあるアンプだ。
KR845シングルを低域に使い始めて中高域のアンプとの繋がりが良くなった。
昔は低域にパワーのある石のアンプで中高域は球のアンプが理想と考えていたが撤回する。

チャンデバでゲインの調整は出来るがアンプのアッテネーターで調整した方がやりやすい。

電源の取り回しとケーブルには非常に敏感で吟味は必須。

ラインケーブルも高価なケーブルよりも4芯スターカッドのmogamiのマイク・ケーブル 2534がノイズに強い。

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VOSS PS-D700とDCX2496の比較では中高域の表現が異なっていた。
PS-D700の方が量感がありこれを聴いてしまうとDCX2496の中域は痩せた感じで安っぽくも聞こえてしまった。
DCX2496導入後コンプレッションドライバーをダブルにしたのもその対策でもあった訳だが(^^;
現在は使用するアンプも変わりそれに対応できる引出しも増えグレードダウンではあるが当時ほどの差はない。

更に今まで中高域用のアンプの交換はその都度ラインケーブルとスピーカーケーブルを差し換えていたが、DCX2496では3way構成にしTRK-3488 A.k premiumとMC275のラインケーブルを繋いだままで其々の異なる設定が出来る事が分かった。
これでスピーカーケーブルを差し換えるだけで済み各アンプの表現の自由度が上がる。


DCX2496で完結とは思っていないが物欲が湧く様なチャンデバが現れるまではこのままでグレードアップして逝こう。



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